昼間の仕事のうさを忘れるなぁ。
大阪 ザ ・シンフォニーホール
センチュリー・ハイドンマラソンHM.22
飯森範親指揮 日本センチュリー交響楽団
(コンサートマスター 松浦奈々)
ハイドン:歌劇「薬剤師」Hob.��a:10 より 序曲
ハイドン:交響曲 第75番 ニ長調 Hob.��:75
ハイドン:交響曲 第79番 ヘ長調 Hob.��:79
ハイドン:交響曲 第83番 ト短調 Hob.��:83「めんどり」
実は、「めんどり」ってとってもドラマティックないい曲なので、十分メインを張れるのだけど、いかんせん知名度が・・・しかし今日の演奏は、ビシッとシャープに決まった、いかにも「gーmoll」という厳しい情趣を湛えた秀演、いやあよかったです。
やっぱり休憩を挟んだ後半が聴き物だったですね。79番なんて、はてどんな曲だったっけ、というくらい印象の薄い曲なのだが、2楽章と3楽章がこんなに面白いとは・・途中から緩徐楽章から突如スケルツォ様に変貌するとか、三楽章トリオで思いもかけない木管の響きがマーラーみたいに挿入されるとか、まあハイドンの遊び満載。そういう魅力を具に音にするこのコンビの能力の高さには、脱帽です。
それに比べると、前半は分が悪い。序曲は、4型の弦の響きがどうにも貧弱で、曲もあんまりパッとしない。8型対向に拡大した75番は、響きはとっても良かったけど、やっぱり曲がちょっと退屈。遊びがすくないんですよね。その割に、スーパー難しいパッセージ(特に2楽章のチェロのソロ)がそこかしこに散りばめられていて・・・お疲れ様です、という感じでした。
今シーズンはこれで終了。来シーズンも、楽しみ！
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