不良中年・荒井英治から、イケイケおばさん(失礼!)に代わっても、やっぱり熱い!
大阪(豊中) 豊中市立文化芸術センター小ホール
センチュリー室内楽シリーズVOL.7 ヴィオラアンサンブル
日本センチュリー交響楽団 ヴィオラセクション
須田祥子(首席客演奏者)、増永雄記(副首席奏者)、飯田隆、永松祐子、森亜紀子
J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第6番変ロ長調
ロッシーニ:歌劇「ウィリアムテル」序曲
モーツァルト:歌劇「魔笛」より
おいらは鳥刺し〜夜の女王のアリア〜なんと力強い魔法の響きだろう〜パ・パ・パ
チャイコフスキー:バレエ「くるみ割り人形」より
小序曲〜行進曲〜ロシアの踊り〜花のワルツ
キング・クリムゾン:21世紀のスキッツォイド・マン
クイーン:伝説のチャンピオン、ボヘミアン・ラプソディ
(アンコール)
三木たかし:津軽海峡冬景色
宮川泰司:宇宙戦艦ヤマト
荒井さんプロデュースのトンガったカルテットシリーズが無くなって寂しい思いをしていたら、同じ東フィルの須田さんが引き継いでくださるとは。しかも、ヴィオラアンサンブルで!
正直なところ、最初のブランデンブルクを聴いて、うーん、上手いし、音もツボにハマって心地いいけど、ずっとこの音で最後まで行くと飽きるなあ、って思ってたらあにはからんや。後半の怒涛の攻めには、目を見張らんばかり。
特に、ウィリアムテルとキングクリムゾンが突出した聴きもの。ウィリアムテルのスイス軍の行進に至っては、精緻極まりないボウイング・コントロールが生むまさに「音の万華鏡」。須田さんがゼーゼーになるのも宜なるかなの熱演。
キングクリムゾンは、不良中年荒井編曲の「サイコー」なプログレ。カルテットの時も思ったけど、原曲の方がサウンド的につまらないとさえ思えますな。ストリング・アンサンブル表現の極北を見る想い。
ぐすたふくん、実は本当にヴィオラの音が好きで、その「響きの中心点を震わせる」ように「ハマった」時の音の魅力は半端ないんですよ。今日は、本当にそれを堪能させてもらいました。
ただ、存外にクイーンがつまらなかったなあ。これはやっぱり、プログレがインストゥルメンタル指向な分アレンジしてもサウンドがハマるけど、クイーンは畢竟ヴォーカルグループであるが故に、その魅力がうまく移植できないせいのように思える。
だから逆に開き直ったアンコールの歌謡曲二曲は、そんなしのごのどうでもいいやんけ、って言うエンタの極地。オトナの洒落っ気、ですね。
お子さま立ち入るべからずの夜の愉しみ、聴きたければ豊中までおいでませ。
また次、がありますよね? ぐすたふくん、楽しみ、です。
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