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2021年01月30日09:05

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大フィルって、こんなに上手かったっけ?・・・大フィル定期

ちょっと・・・いや、かなりびっくりです。

大阪 フェスティバルホール
大フィル第544回定期演奏会
エリアフ・インバル指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団
(コンサートマスター 崔 文洙)
プロコフィエフ/交響曲 第1番(古典交響曲)ニ長調 作品25
ショスタコーヴィチ/交響曲 第10番 ホ短調 作品93

実は、ぐすたふくん、2020年は一度も大フィルを聞いていない。コンサートゴーアーになって18年、こんなことは初めて。

そんなもので、今回は2019年4月に尾高さんのマラ9を聞いて以来のなんとほぼ2年ぶりの大フィル定期です。

まず、最初、14型の比較的大編成で始まったプロコを聞いた時の第1印象は・・・音でかっ!・・フェス3階席の一番前で聞く音は(以前から大好きで大体ここにくる)、記憶の中のそれを遥かに上回る。

上回るといえば、インバルのひっぱっる、結構前アグレッシブでデフォルメが効いたプロコにきっちりと対応しているシュアーな演奏にも感心。こんなに上手かったっけ?4楽章のアレグロで、おっとっとっていうところが1-2箇所あったのはご愛嬌。こういうところが、やっぱり愛すべき大フィル、でも、こんなに上手いとは正直驚きです。

さらに、4管16型ベース8本に拡大したショスタコの、地響きを立てんが如くの重厚なサウンドには唖然。久しくこんな音、聴いてなかったよなあ・・・フル編成プロオケの音の素晴らしさ、ですな。大フィルサウンド、と言い換えてもいい。

そんな大フィルサウンドをぶん回すインバルの棒が紡ぐ、20世紀最大の「私小説交響曲」の見事なこと。アラフィフの主人公作曲家の、口にできない心の闇・・自分の現状への破壊衝動、女性への肉欲の疼き、殺意といってもいい上司への怨念(こう書くと、自分に無いとは言えないなあ)・・・、それが音楽の力でもって聴いている方の心に刺さる。演奏が見事であればあるほど、強烈に。

聴きに来て良かった。

でも

ショスタコは嫌いです。

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