今朝のワシントンポスト紙　CORONAVIRUS UPDATESより

１）バイデン次期大統領は「大統領に就任したら、直ちにコロナウイルス・ワクチンを全て接種に向けて投入する」と言明した。彼は更に入手可能なワクチンの半量をストックしておいて二回目の接種の為に温存しておくというトランプ政権の方針を破棄するものだとも語っている。

この方針転換は、今現在ワクチンの接種を待ち望んでいる多くの市民たちの為に、より多くのワクチンの供給を可能にする一方、ファイザー、モデルナ両社のワクチンが二度の接種を必要としているが、その二度目の接種に支障をきたすリスクがあるかもしれない。

世界中で感染拡大に苦しみワクチンを渇望している国もが多い現状だが、アメリカではこの木曜日一日で始めて４千人を超えるコロナ関連死が報告されている。

WHOは、世界各国にファイザー社のワクチンは最初の接種から６週間以内に２度目の接種を行う必要があると語っている。

２）世界中で遺伝子変異のコロナウイルスが急速に蔓延しているが、ファイザー社のワクチンはこの変異ウイルスにも有効であるとテキサス医科大学のガルベストン分校の研究者が発表している。

３）今週アメリカの首都で発生した暴動は、急速に感染拡大を起こすsperspreaderと同じような現象である。新型コロナウイルスの脅威をマスクと共に拒否する数千人のトランプ信奉者たちが、拳を突き上げて反対を叫び、大統領選挙の結果を最終的に確定しようとする議会が開かれている議事堂に大声を上げて乱入し、議事進行を妨害しようとした。多くはトランプの呼び掛けに応えて近郊の街から駆けつけた暴徒たちである。

４）科学雑誌が報じている研究では、人間はコロナウイルスに感染してから少なくとも８か月間は免疫力を維持できると言われている。パンデミックを収束へ向かわせる希望を持たせる研究である。

５）アメリカは１２月一か月で１４万人の失業者を出しているが、パンデミック初期から８カ月続いた失業者の急増が始めて減少に向かった形で、パンデミックとの戦いの終息への道も見えてきた観があり勇気づけられる。

６）バイデン次期大統領は、経済再生のために用意する各種対策の実現の為に、数兆ドルにのぼる予算の投入を計画していると発表した。

７｝スエーデン議会は金曜日に、政府に感染症拡大阻止のためのロックダウンを課する権限を与える法案を可決した。これにより、世界各国で広く行われている公衆衛生上の理由での市民生活に対する厳しい規制を課することに、一年近く抵抗してきたスエーデン議会がそれを容認することになった。