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2020年12月25日11:09

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今朝のワシントン・ポスト紙のOpinionから

1)2020年はアメリカの歴史上では最悪の年ではないかもしれないが、今のアメリカ人が経験した中では最悪の年と言っても過言ではないだろう。
伝染病、死、不況、混迷そして誰の周りでも起こった暴力行為。もし、不安や怒りや落胆を感じなかった人がいるとすれば、特別に運が良かった人であろう。

2)そんな中でもわれわれの民主主義は死なずに生き残っている、傷つきボロボロになっても、その核心は守られた。どうやってわれわれはそれを守れたのか?

3)連邦政府の時には不適切な言動や妨害にも拘わらず、アメリカの科学者たちは新型コロナウイルスに対抗するワクチンを開発することに成功した。
孤立や混乱、経済的な不安があったにもかかわらず、多くの市民たちが周囲のもっと困窮した人たちに寄付などで救いの手を差し伸べた。

自分達の身に危険が迫っているにも関わらず、緊急治療室の医師や看護師からウーバー・イーツの配達員に至るまで、多くの人たちが自分たちのやるべき職責を果たしてきた。
共和党議員たちの妨害にも拘わらず、議会は多角的な経済救済法案を可決させた。

4)警官の暴力行為や民族や年代の壁を超えた平和運動が起こり人種差別への抗議運動が広ろがった。
ホワイトホウス前のラファイエット広場での平和的なデモに対してガス弾を撃ち込むという失態はあったが、州兵たちは自制し、軍と政治の間に一線を画した。

5)アメリカは今までよりも政治的に分裂している。
ポスト紙は何故アメリカは政治的な派閥主義が強まったのか?われわれはどうすれば良いのかを考えてみた。

排斥の声が上がったにも拘わらず、史上初の女性でアフリカの血をもつアジア系のカマラ・ハリス上院議員が副大統領候補に選らばれて当選した。

今回の大統領選の正当性を否定しようとする共和党の努力にも拘わらず、過去最高の1億5千5百万人を超える有権者が投票した。この選挙結果を覆そうとする共和党の努力も、選挙管理当局や裁判所がその選挙結果を守り抜いた。

数多くの根拠のない訴訟が起こされたにも拘わらず、民主党系の司法省幹部や法律家たちが、数百万の市民の選挙権を奪おうとする企みを阻止した。

新型コロナウイルスのパンデミックや現政権の政移行を遅らせようとする数々の企みをものともせず、ジョー・バイデンは有能で経験豊かな閣僚や顧問団要員を次々と指名している。これらは必要不可欠で当たり前の手続きだが、これら一連の出来事から、われわれは民主主義が如何に脆弱であるかを見せられた感があるのは否めない。









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