今朝のワシントン・ポスト紙 CORONAVIRUS UPDATESより

１）遺伝子変異を起こしたコロナウイルスが英国で拡散しているとの情報で急遽英国からの旅行者を入国禁止にする国が欧州で続出しているが、アメリカもその列に加わるべきか否か、政府当局者間で議論が続いている。

だが、医療専門家やCDC当局は、B.1.1.7と公式名称を付けられたこの遺伝子変異コロナウイルスは、既に英国から欧州各国に拡散しており、英国だけを対象にする規制に意味はないし、既にアメリカに潜入して増殖を始めている可能性が高いと警告している。

もし、アメリカに潜入しているとしても、何が問題なのか？この変異ウイルスはまだ十分に研究されているわけではなく、元のウイルスに比べて、特に急速に拡散するものなのかも確かではない。ただ、そう見えているだけかも知れない。また、特に重症化リスクが高まったという兆候もみられず、ワクチンを開発したバイオテックの社長はこの火曜日に「同社のワクチンはこの変異ウイルスに対しても強力に効力を発揮するだろう」と語っている。

２）先週一週間で18,268人のアメリカ人がcovid-19で亡くなっており、その前の一週間でも17,291人、更にその前の一週間では15,215人が亡くなっており、パンデミック発生以来のアメリカの累計死者は321,000人を超え、全世界での死者は170万人を超えている。
ポスト紙が腦神経の専門家から聞いた話では、これ程多くの死者を出した背景には、脳に何らかの異常が起こされている可能性が高いようだ。

３）月曜日の締め切りの１８分前に、上院で9千憶ドルにのぼる経済救済法案が可決され、直ちにトランプ大統領へ署名を求めて届けられた。

だが、この法案もバイデン次期大統領には不満のようで、これはdown payment (分割払いの頭金)に過ぎないと語っており、他の民主党員も新大統領就任後にはもっと多くの救済策が必要になるだろうと語っている。