今朝のワシントン・ポスト紙 CORONAVIRUS UPDATESより

１）連邦政府は金曜日に二つ目のコロナウイルス・ワクチンの一般市民への使用を承認し、モデルナ社のワクチンが本日各州に到着する予定である。
先に承認されたファイザー社のワクチンと異なり、モデルナ社のワクチンは超低温での貯蔵を必要とせず、その分輸送分配活動が容易になった。このワクチンの承認により、年内にワクチンの接種を受けられるアメリカ市民は倍増して約２千万人になったことになる。

だが、ホワイトハウスの首席顧問科学者のスロウニ博士は、これだけの数のワクチン接種が行われても、これから襲って来る大寒波による感染爆発を完全に阻止することは出来ないだろうと語っている。「残念乍らこれからは今以上に事態は悪化するだろう」とCNNに語った。一方、クリスマス休暇前の旅行者数は度重なる警告にも拘わらず、パンデミック始まって以来の記録を破る結果となっている。

２）テネシー州では人口当たりのコロナ感染者数が全米一高くなっている。原因は感謝祭のパーティにあるようだ。万一クリスマスで同じ事が起これば、医療崩壊が起こる事は間違いないだろうと医療関係者は憂慮している。それにも拘わらず、共和党員のリー州知事は、未だにマスク着用を義務化することすら拒んでいる。

３）アメリカの新型コロナウイルス感染者は累計1800万人で、それによる死者は３１万８千人に達している。

トランプ大統領の問題点を「科学を無視する態度、安全のための各種行動規制の無視、自分の政治生命を市民の生命より優先する態度、行儀の悪い言葉使い、出鱈目な行政、気ままな反道徳的言動、怪しげなことに対する無警戒、周囲の人たちに対する目に余る配慮の無さ」などなど、ポスト紙が纏めてみたが、まだキリがない。

４）この月曜日に政府に対して英国の科学者たち行った報告では、コロナウイルスの遺伝子変異は９月には既に発見されていたが、１２月になるまで、これ程早く拡散するとは思っていなかったようだ。現在ロンドンで診断された新規感染者の８０％はこの新たに変異したウイルスによろものである。