今朝のワシントン・ポスト紙 Breaking News より

１）英国での新型コロナウイルスの遺伝子変異の情報を受けて、ヨーロッパ各国は英国からの旅客機の運航を停止した。

ヨーロッパ各国は英国からの旅行者の受け入れを拒否し始めた。英国で初めて新型コロナウイルスの遺伝子変異が発見されたためだ。
オーストリア、ベルギー、イタリア、アイルランド、ドイツ、フランス、オランダの各国がこの日曜日に英国からの入国を禁止する措置を発表した。その他の国も追従する見込みだ。

英国当局がウイルスに遺伝子変異が起こり、感染力が高まったため、ロンドンから英国南部にかけて約1,800万人の市民たちに厳しい行動規制をかけたと発表したことを受けた措置である。

２）英国のハンコック厚生長官はこの日曜日に「変異を起こした新種のウイルスは制御不能だ」と語っている。
この変異した新種のウイルスはオランダ、デンマーク、オーストリアなどでも発見されているようだ、とBBCが報じている。イタリアの厚生大臣も日曜日の夜に、ここ数日間に英国から帰国したイタリア人から遺伝子変異のウイルスが検出され、患者とその濃厚接触者は直ちに隔離されたと発表した。

３）EU委員会はこの遺伝子変異問題を討議するため、月曜日の朝から緊急会合を開くと発表した。
ロンドンのドイツ大使館は、日曜夜から英国との航空機の往来を一切禁止し、１２月３１日に再検討すると発表している。
アイルランドのライアン運輸大臣は、英国からの航空機とフェリーの入国を４８時間禁止する措置を今夜から直ちに実行し、火曜日に再検討すると発表した。但し、貨物輸送は規制から外し、生活必需品の配送要員は規制から外すつもりだと、バージン・メディア・ニュースに語っている。

一方、フランスでは月曜日の深夜から貨物輸送も含めて、４８時間の旅行者規制を行うと発表している。春の感染第一波の時の旅行者規制より厳しいものになる模様だ。この措置で、英国のフランス向けトラック輸送業者たちは混乱し始めている。

４）フランス大統領府は、今回の規制は貨物輸送を含めて、英国からの陸路、鉄道、船舶、航空機など全ての旅行者を対象としているとの声明を出している。

この英国からフランスへの交通網はヨーロッパ各国にとって重要な生活生命線であり、英国側では食料品などの腐敗問題が起こる惧れもある。

５）オランダは英国からの航空機の入国禁止を本日日曜日から開始し、年末まで続ける予定だ。
ベルギーも日曜日から英国からの航空機と列車の入国を２４時間禁止すると発表している。

ドイツでは、政府広報官が、日曜日にドイツと英国及び南アとの全ての交通手段を閉鎖すると発表している。