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2020年11月12日18:29

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犬のソーシャルディスタンス

[あらまし] 8月末に飼い犬ジーロくんが15歳と1ヶ月で息を引き取った。
10月頭に保護犬ウーゴくん4歳2ヶ月を保護団体から引き取った。

ウーゴとの散歩中、すれ違う人が声をかけてくれる。
こちらは憶えていたり、いなかったり。

「あら、新しいワンちゃんですか?」

「前に白地に茶のワンちゃん連れてた方ですよね?
ウチは15歳の柴なんですが、近所で先輩なのはおたくだけだったので…。」

「今度も保護犬ですか?」

などなど。
ありがたいことだ。

私が一人で近所を散歩していても、こんなに多数の様々な人と
言葉を交わすことは、まず、無い。
犬を連れているというだけで、赤の他人と話ができるのは、
私のようなさほど社交的でもおしゃべりでもない者にとっては
たいへん助けになる。

犬を連れて旅をした時にも痛感した。
本当に、私がただ一人でぶらぶら歩いていたら多少は不審に思われたかもしれないところ、
「あらお散歩?」とか「どっから来たの?」とか「猟犬だね」などと
なんかしら話しかけてもらえる。



ただ、考えてみれば、それはジーロの性格のおかげも有った。
人と見りゃ犬と見りゃ吠えかかるぜ喧嘩上等
という性格だったら、このようには周囲から親しんではもらえなかっただろう。

実際、他の犬が近付くと充分に近付いてきたところにいきなり
ガガガッと吠えかかる癖の有った前の犬を連れていた頃は、
そんなに人と話さなかった。
近付くことができないので、話せなかったのだ。
憶えてはもらえていたかもしれない。
”何かの種類の猟犬を2匹連れてて1匹が気の強い犬”とかなんとか。

今思えば、気が強いから吠えかかっていたのではなく、
あんまり近寄られると怖くて不愉快だから怒っていたのではないかと思う。
伝わりにくいわ。



”新しい犬”ウーゴは、臆病ながら撫でられるのが好きである。
自分からは滅多に人や犬に近付いて行けない。

そういう臆病な犬に対して、配慮して近付かない人と、ずかずか近付く人といる。
いや、ずかずかタイプは稀だ。
たいていは配慮して、一定の距離を置いて立ち止まってくれる。
あまり怖がらせてはいけない、と思うからだ。
私でもそうする。

ところが、ウーゴはひと味違う。
とっとと近寄って、撫でて欲しいのだ。
だけど、自分からは近寄る勇気が無い。

前の犬の時から知り合っていたある人が、唯一のずかずかタイプで
なんの迷いも無くウーゴに近付いて、ザッザッと撫でて
グイグイッとマズル(鼻と口)をつかんだ。

マズルをつかまれるのは、多くの犬がとてもイヤがる。
だから、フツウ、犬を知っている人は初対面の犬のマズルをつかんだりしない。
怒らせたら危ないことだって有るからだ。

ウーゴは、どこを触られても怒らない。
そういう性格だということを、その人は即座に見抜いたのだろうか。
それか、単に厚かましいだけなんだろうか。

その後もウーゴは特にその人を嫌ってはいない。



なんだか、分からないでもない。

ジーロはその人のことが苦手だった。
声や態度が怖いらしい。
しかし、おいしいオヤツをくれるので、困っていた。
その人は、犬のそういう反応を残念がるでもなく、
私に「後でやって」をオヤツをくれた。

図太さは、良さとして表れる場合だって有る。

あんまり配慮して慎重に近付かずにいたら、
ウーゴとはなかなか仲良くなれないわけだし。

人との関係でも、思い当たる。
妙に気を遣ってくれる人は、かえって気詰まりで疲れたりする。



まあ、最終的には相性ということかな。
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