昨夜遅くに入ったワシントン・ポスト紙ニュース・レターのOPINIONから

１）もし、バイデンが勝利したら、彼は非常に困難な任務を背負い込むことになるだろう。
勿論トランプに二期目を任せてアメリカが負った傷を拡げるリスクを避けることが最も重要なことだが、バイデンを待っているのは厳しい現実である。

先ず、上院の共和党議員たちはバイデンに協力する気は毛頭ない。更にトランプ寄りになってしまった最高裁は機会ある毎に彼を苛めるに違いない。

今夜のニュースでは、トランプは国連に対して、地球温暖化対策を決めたパリ協定からの離脱を通告したと伝えており、一方バイデンは直ちに復帰の意向を示しているそうだ。一事が万事この手の国際的なトラブルも、来年一月の就任式まで続きそうだ。

２）更に、選挙結果が僅差で決まったことで、国民の支持が割れていて、史上最もかじ取りの難しい大統領になる恐れがある。だがバイデンは賢明にも、一方に肩入れしたトランンプと対照的に、国民全員のために働く大統領になると約束している。但し、これまで、怒りと対立と偏見と煽りに馴らされてきた市民たちを引き継いで統治せねばならないバイデンの苦労は、国民の一定の支持を獲得したことで消える訳ではない。