今朝のワシントン・ポスト紙CORONAVIRUS UPDATEより

１）アメリカでは、今週火曜日までの一週間続けて、新規感染者の発生が毎日７万人を超える記録破りの事態となった。当然入院患者は急増し真夏のピークに近づき、死亡率も急上昇している。

選挙戦最終週となったトランプ大統領は、この感染急増は検査数の増加が原因と誤った見解を述べて防戦に必死で、これは何かの陰謀だとまで言い出す始末だ。
これに対してホワイトハウスの検査を指揮するアダム・ブレット・ジロアール氏は公の場でトランプの主張を否定している。NBCのニュース・ショウ“Today”に出演して「感染の急増は明白な現実である。入院患者の急増を見れば誰の目にも明らかだ。」と語っている。

２）感染拡大はアメリカ全土で起こっているが、最悪の事態になっている州は、マスクの着用を拒否している州だ。
「ノース・ダコタ州では、街の食料品店やレストラン、ホテルなどでどこの州よりもマスクをした人が少なかった。」とホワイトハウスのコロナウイルス対策本部のデボラ・バークス博士はノース・ダコタ州の視察から戻って、記者団に語っている。因みに同州はコロナによる死亡率が全米で最悪の州だ。

また、バンアーヴィット大学の調査でも、マスク着用を義務化していない州ではコロナ患者の入院数が最も高い事実が明らかになっている。

３）ポスト紙の社会部の今日の論評でも、パンデミック下での生活を如何に安全に過ごせるかはわれわれ一人一人の判断に掛っていると書いている。
レストランでも屋外席なら大丈夫だろうか？新しい友人と浜辺を散歩しても大丈夫か？何時どこでマスクを外せば大丈夫なのか？多くの人たちが日々これらの決断を下しながら暮らしているのだ。

４）一方、地球上の他の地域、フランスやドイツでは、病院の収容能力が満杯状態になり、ヨーロッパ全土に亘り感染が拡大しているため、急遽新たな都市閉鎖に踏み切っている。