固体燃料化された次世代東風シリーズの第2弾はSRBMの東風11号になりまーす。こ
のミサイルも東風7号と同様、輸出向けとして開発されたミサイルである。そしてこちら
はハッキリと「スカッドへの対抗品」という位置づけのものだった
スカッドとの差別化要素は固体燃料式であること。発射前に燃料注入を行う必要のあるス
カッドと違って、固体燃料式だからすぐ撃てるということ。撃ちたいときに即発射という
わけである。このミサイルは1980年代に開発されたがこの時あることが起きた
西側先進国いわゆるG7によってMTCRという規制が始まったのである。これはミサイ
ル・テクノロジー・コントロール・レジームと言うもので、ミサイル及び関連汎用品やそ
の技術を輸出することに対しての規制であり1987年から開始された
これにはあのロシアまでもが参加している。我らが中国様は?というと、モチロン不参加
である。国際的な条約とか取り決めとかに従うような中国様ではないのである。国際司法
裁判所の判決ですら「ただの紙切れ」とこきおろしてガン無視する中国様なのだ
しかしこの時代の中国様はまだ西側諸国の援助に頼っていた状態であった。下手に怒らせ
て経済援助を打ち切られたりしたらヤバイ。ということで上っ面だけでも一応従うフリを
することにした。輸出前提の東風11号の仕様を規制に合わせて変更したのである
MTCRでは弾頭重量500Kg以上、射程距離300Km以上のミサイルは輸出しちゃ
ダメ絶対、としていた。なので輸出前提の東風11号も射程300Km、弾頭500Kg
のミサイルとして作られることになったのである
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