昨日の晩からノドが痛くなり、今朝は微熱もあったので、今日は一日休みをもらうことにした。
今年の4月から現場中心の仕事になった。
現場中心の仕事のよいところは、何か起これば忙しいし休日も出勤しなきゃならないが、そうそう何か起こることなどなく、普段はかなり暇なこと。
今年の3月までいた事務の部署みたいに、毎日、何かあり、書類の提出期限に追われることはない。
警察官や消防署員などと似たような感じである。
そこで仕事の勉強は仕事中にし、定時で帰り、自由時間はすべて自分の好きに使える。
給料は変わらず、たまに現場があると手当がつくので、むしろお金はもらえる。
ほとんどの人は、警察官や消防署員といえば彼らが現場で奮闘する姿しか知らない。
そのため、就職時、それらの職業は嫌煙されがち。
しかしお金と自分の時間を考えれば、警察官や消防署員など現場の仕事は恵まれている。
私も今はそちら側の人間ということだ。
今日の病気はたいしたことなかったのだが、特に予定もなかったので「ノドが痛いのにがまんして出勤することもない」と思い、仕事を休むことにした。
熱は37度で私の平熱としては0.5度高いが、平熱が37度の人もいるので、まあ平熱の範囲。
さすがに上司に休むことを報告するのはやや気が引けた。
「そんなことで休むなよ」レベルであったが、「今はコロナ禍なので念のため」と聞かれてもいないのに言ってしまった。
無事休みをとれ、家でぶらぶらしていたのだが、ノドが痛いのはつらい。
市販のノドの痛み止めは効き目が弱い。
今年はよく風邪をひく。今年に入ってから、今回で4度目だったが、前回と前々回は熱も出てコロナの疑いがあったので、医者には行けなかった。
コロナはただの風邪だが、もしコロナと判明してしまうと大変なことになるからだ。
今回は熱もほとんど出ず、ただノドが痛いだけ。明らかにコロナではない。
医者の薬は効き目が強い。そこで医者に行くことにした。
私としては、今まで通り普通に診察を受け、普通に薬をもらって帰れると考えていた。
それが、受付で「ノドが痛いから薬をもらいにきた」ことを告げ、「熱は微熱程度」と言うと、熱を測られ、やっぱり37度であることが判明した。
待つこと数分、受付の人がこんなことを言いだした。
「今、風邪の症状がある方は当院では受診できません。市民病院など大規模な医療設備がある病院で受診してください」
いや・・・。
風邪って万病の元だから、どんな病気でも風邪の症状の一つぐらいあるだろう。
私はまだいいが、私の後に来た初老の女性も風邪の症状があることを理由に受診を断られていた。
病院内はがらんとし、ほとんど誰もいない。
まっ。確かに、町医者ではコロナを検査する設備はないし、また、万が一、患者がコロナ感染症となれば、町医者は倒産してしまう。
所詮、コロナなどただの風邪なのだが、そのただの風邪が発生したがゆえにとらなきゃいけない措置がとてつもなく大変だからだ。
受診を拒否する病院を悪くは言えない。
いつもなら医者の強い薬でノド痛みともおさらばできるのに、市販の弱い薬でがまんしなければならない。
私はまだいいが、本当に体がしんどい人なら、大変だろう。
実際、私の後に来た初老の女性には息子さんとおぼしき人がいたが、さすがに文句を言っていた。
風邪の薬をもらいに来たのに風邪の薬がもらえない。大きな病院に行ってくれと言われても、大きな病院は手間暇かかって大変。
「市販薬だと効き目が弱いから薬をもらいに来た」
市民病院は、そんな気軽に行ける雰囲気の場所ではない。
コロナ、コロナと言われるが、普段の生活では、あまりコロナが危機的な状況をつくり出していることに気づかない。
でも医者に診療を拒絶されてみると、コロナによるパニックは大変なことになっているのだと分かる。
コロナという病気がすごいのではない。こんなものはただの風邪だ。
ただの風邪だが指定感染症にされたからパニックを起こしているにすぎない。
無菌社会で、なんでもかんでも完璧にしなければ責任を問われる。
そんな日本の社会は、風邪ひとつで崩壊してしまう可能性があるということだ。
病院は入院患者の面会謝絶、コロナの疑いがあれば葬儀もまともにできない。
しかも日本人の3割はすでに感染が疑われているとのこと。
私にしても、とりわけ前々回はコロナの可能性が濃厚だったので、あえて病院には行かなかった。
大きな病院で検査をしたら、陽性となり、隔離監禁されたかもしれない。
感染症の拡大防止となれば、どんなおかしな措置も許される。
今の日本はコロナ感染症ではなくコロナ感染症対策のため、医療は崩壊し、人と人との絆は絶たれ、経済は破たんし、病気で苦しむ人たちは孤独にも苦しむ。
これもすべて「病気がどんなものであれ、感染症に指定されたら、徹底的に防除しなければ責任を問われる」という日本人の信仰による。
頭が固いと言えば頭が固い。
町医者から受診を拒否され、はじめてコロナ・パンデミックの恐ろしさを実感した。
■コロナ“疑い”で病院からすぐに火葬場へ…顔さえ見られない葬儀の実態
(AERA dot. - 08月25日 09:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=173&from=diary&id=6206455
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