今朝のワシントンポスト紙COVID-19 UPDATEより

１）カリフォルニア州では、自分達の病院のキャパシティを超えているため、病院の医師たちが患者たちを16マイル（約26キロ）も離れた他州の病院に患者を移送させている。
フロリダでは、病院の疲弊した看護師たちをバックアップするため多くの看護師が他州から駆けつけている事態になっている。
テキサス州の市長たちは、自分達の市の病院が機能不全に落ちるのを避ける為に、市を閉鎖する権限を要求している。
これらの事実は、今週木曜日一日で７万人の新規感染者が発生し、900人もの死者が出ているアメリカの今の惨状を物語っている。

２）CDC（疾病対策予防センター）はネットニュースで入院患者数などのデータを毎日公表するのを今週からやめると発表した。理由はトランプ政権が各病院に対して入院数などの情報を同センターに送るのを突然禁止したためである。この変更は国の情報システムの合理化を図るものだと政権側は語っているが、全国の州知事たちから一斉に抗議の声が上っている。

３）共和党支持者の１０人に３人を含む、国民の１０人に６人がトランプのコロナウイルス感染情報を信用していないという結果がワシントンポスト紙とABCニュースの共同世論調査の結果明らかになった。トランプ大統領のパンデミック対応に賛同する国民が３月以降に激減していることも判った。
トランプのパンンデミック対策に、珍しく批判的な共和党系の州知事もいる。メリーランド州のラリー・ホーガン知事だが、彼は検査器具が全国的に入手困難であった時期に、韓国から輸入せねばならなかったと語っている。

４）パンデミックで支持を落したのはトランプだけでなく、西側のリーダーたちも人気を落している。各国のリーダーたちは世界の貿易と旅行者を元のレベルに引き戻そうとやっきになっている現状だ。
そんな中で、パンンデミック発生当初に任期満了が迫るレイムダック状態だったメルケル首相は、ドイツ国内の感染者数が急激に減少するにつれて支持率が何と８６％まで急騰している。