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2020年07月02日13:09

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今日のワシントン・ポスト紙のCOVID-19 UPDATEより

1)6月はアメリカの新型コロナウイルス騒動で最も重要な月になったようだ。北部では感染は減り、南部西部では急増した。この一か月で実に80万人の新規感染者を記録したのだ。中心はフロリダ、アリゾナ、テキサス、カリフォルニアの4州で、全州の感染者総数を260万人に押し上げた。
今医療関係者たちの心配は、7月4日の独立記念日の週末で、既に膨れ上がった感染者数と手一杯の医療現場を更に悪化させるのではないかという懸念である。
今日はカリフォルニア州が部分的経済封鎖を発表し、ペンシルバニア州では外出時のマスク着用命令が出た。

2)医療専門家の間では、検死解剖の現場がコロナウイルスの実態を知る重要な拠点になっていると言われている。検死の結果ではウイルスに最も痛めつけられていたのは肺であることが判ってきた。また、腎臓、肝臓さらには腦にまでウイルスが侵入しているようだ。仮に生き残ったとしても患者に半永久的な障害を残すことになる。
COVID-19で死亡した患者の38の腦と87の肺と42の心臓を解剖した驚くべき結果が公表されている。

3)ノースカロライナからメキシコ湾岸を経てカリフォルニアの諸州に至るサンベルト地帯では、無料検査所に長い行列が出来ている。検査の問題は感染拡大の初期段階から発生しており、未だ解決していない。中には検査結果の通知を貰うまで一週間以上も待たされている現状だ。検査従事者たちは全身を覆う防護服に包まれ、焼けるような高温の中で作業を強いられているので、熱中症を避けるために頻繁に勤務交代を余儀なくされている。
これが感染が急増している南部諸州の検査現場の実態なのだ。

4)各航空会社では最近になって全ての旅客にマスク着用を義務付けている。だが、法律的のも実務上からもこの規則を実際に実行できるか疑問が残る。これは意外と複雑な問題だ。アラスカ航空ではマスク着用を拒否する乗客に対してイエローカードを出すようにしている。

5)緊急の課題である観光収入の維持のために、マールトル・ビーチは5月に営業再開を決めたが、マスク着用の強制も、ソーシャル・タンシングの要請もしていない。素顔の客がビーチを埋め尽くし、サウスカロライナの人気観光スポットをコロナウイルスのホット・ゾーンに変えてしまった。
住民も観光客も行政当局がビーチ再開を焦り過ぎたのではないかと心配する事態になっているが、問題はここだけではない。
全国の観光地では、地元の経済と住民や観光客の健康との両立を図るのに苦慮しているのが現状だ。

6)このパンデミックで給料カットを受けた労働者の数は、大恐慌当時の2倍に達していると言われている。
この賃金カットの犠牲者の多くがホワイトカラーだという事実から観て、今回の経済危機は根が深く、回復には時間が掛るのは確実だ。今日の午後に発表された、連邦準備銀行の6月の会合の様子では、コロナウイルス感染拡大が収まらなければ、アメリカ経済は今年の後半にかけて更に悪い循環にはまり込むだろうとの意見が大勢を占めていたようだ、


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