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2020年06月10日12:32

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家で思う

[あらまし] 同居母87歳パーキンソン病ヤール4要介護5認知症状少々。

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため
緊急事態宣言が発令されて、
私の生活は大筋は変わらなかった。

ただ、家にいろ、というのは苦しい。
ステイホームの形として、自宅のソファで読書かなんかしてくつろぐ動画を
出したお人があるそうだが、
あらおよろしくってね、という気持ちになる。

家がのんびりできる場であるという人が、一体どれくらいいるだろう。



私の場合、家にいると母に呼ばれて何かしら用事を言われる。
実際、さほどしばしばではない。
しかし、呼ばれるのではないか、という緊張感がつきまとう。

さも深刻そうに相談してくるから話を聞いてみると、既に対処の済んだ話だったりする。
気の収まるまで説明し直す。
あるいは、バタン!と音がする。
転倒していたらたいへんなので行ってみると、杖が倒れただけとか何かの箱が崩れ落ちたとか、
そんなことが多い。

落ち着かないので、仕事の無い日も外出する。
家にいたら休みにならない。
行先は図書館やファミレスだったが、こういった所が要請により閉じてしまっていた。
よほど快適なお日和でもないと公園も長くは過ごせない。
そうこうするうちに蚊の季節にもなった。

車を持っていることは幸運であった。
雨風をしのぐ場所が、家の他に有る。
しかし車も寒いし暑いので、限界は有る。



自宅は2階建てだし部屋数も有る。
それに車も有る。
スマホもパソコンもモバイルwi-fiも有る。
多くを持っている。
それでも自分のような精神状態になることも有る。
いわんや・・・

まったく、「自宅でくつろぐ動画」は市民の現状とそぐわない。



老母は、買い物がしたい。
パーキンソン病によるドーパミンの波は、薬の効果が加わって振幅が大きくなる。
調子の良い時は、買い物に行ける気になる。
そういう時は、金銭管理もできると思う。
現金や通帳を渡せ、と言う。
「タクシーに乗る時は〇〇が必要ね」なんていう発言もたまに有る。

無茶言うねえ。

現金も通帳も私が管理している。
本人が欲しいと言っても、ふにゃっとかわしてみたり、
本人が落ち着いている時ならきちんと説明したりする。
お金が有ると、買い物に出かけてしまいかねない。



画一的に一人十万円の支給というのもどうかと思うが、
必要なので申請する。
私が世帯主なので、私が私と母の分を受け取ることになる。
もちろん、金銭管理のできない母には、言わない。

経済的なDVのことを思う。
世帯主が金銭管理のできない人だったら、
必要としている世帯員に給付金は届かない。



ステイホームも給付金も、「家」がうまいこと機能していてやっと有効になる方法だと思う。
しかし、そんなにうまいこといかんのが生活ではないか。
家制度、家父長制度、それを法的に具体化している戸籍制度に
問題が有ると思う。
権利が個人のものにならないからだ。
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