アメリカで新型コロナ関連死が10万を超えた原因は？

今朝のワシントン・ポスト紙ニュースレターが新型コロナウイルスに関して興味ある情報を伝えていましたので、一部をご紹介します。
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昨日アメリカは悲惨な記録を刻んでしまった。新型コロナウイルス感染の死者が10万人の大台を超えたのだ。同じ期間での犯罪による死者の20倍、心臓発作による死亡の2倍の数字だ。

9人の現役と退職した政府高官によれば、トランプ政権はCOVID-19に有効な貴重な治療薬レムデシヴィルの初期の配布で過ちを犯していた。配送先の病院を間違えたり、必要とする患者がいない病院に届けたり、その薬品を貯蔵する冷蔵庫を持たない病院へ送ったりしたのだ。

レムデシヴィル（訳注：新規ヌクレオチプロドラッグで、抗ウイルス薬。カリフォルニア州のギリアド・サイエンス社が、エボラ出血熱及びマールブルグ・ウイルス感染症の治療薬として開発し、後に、MERS及びSARSを含む一本鎖RNAウイルス（RSウイルス、フニンウイルス、ラッサ熱ウイルス、ニパウイルス、ヘンドラウイルス、コロナウイルスに対して抗ウイルス活性を示すことが見出された。）はその服用によってCOVID-19の重症患者が早期に回復したという医療研究者の発表以来、急速に需要が伸びていた。
この薬品はCOVID-19に有効と認められた唯一の薬品で、極度に品薄状態になり、その投与の遅れは患者にとって致命的な結果になると医師たちも危惧している。

一方、研究者たちが不思議に思っているのは、何故アジアの方が欧米よりCOVID-19の死亡率が低いのかという疑問である。一部のアジア諸国では感染発生の初期段階に素早く反応して、早期に厳重な規制を行ったのは事実のようだが、それ以外にも理由があると考えられている。
多分、遺伝子上の違いや他の疫病に対する予防注射の薬品の違い、ウイルスの菌株の種類の違いや肥満が少ない事などがその理由と考えられる。