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2020年05月17日07:05

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北朝鮮の拉致問題のかけ引き


過去の北朝鮮の拉致問題で日本経済新聞の記事では北朝鮮が示したリストに約30人に上る日本人の名前のほか、それぞれの生年月日や職業、家族構成などが記載されていたので、30人帰ってくると思っていたのに、これだけかというような国民の反応でした。

人数と、それから横田めぐみさんなり、増元るみ子さんといったシンボルとなっている人に対する期待を高める狙いだったのでしょう。北朝鮮のポータルサイトに、前日決まった特別調査委員会の設置に関する情報が詳しく出てきます。

調査進行状況に関しては分科会別にまとめて、特別調査委員会はそれを日本側に随時通報し、互いに情報を共有しながら対策を立てる、と。これは、日本の公安警察と一緒にやっていくという意味です。

拉致被害者分科拉致被害者分科会のほうでは、日本政府が認めたら被害者に対して、再び調査を行い、各対象別に入国などの具体的な経緯を確認する。ということは、北朝鮮の調査は少なくとも、日本政府が提出したリストは持っているわけです。

メイドインジャパンのリストを北朝鮮が打ち直せば、その瞬間に北朝鮮のリストになります。そのリストに印をつけて、北朝鮮の感触はこうだと示すとか、何らかの情報戦は行われています。しかし安倍氏は、全体像が見えないで、「どうなっているのかな」とクエスチョンマークをつけていた。

その後、北朝鮮による再調査の第1次報告は、当初予定されていた夏の終わりから秋のはじめよりも遅れました。そして、9月29日に行われた政府間協議で北朝鮮側は、「調査の詳細な現状について、平壌にきて調査委員のメンバーに直接会って話を聞いてほしい」と提案してきました。

北朝鮮が再調査するといっていますが、本当は再調査なんてする必要はないわけです。外国人なり、日本人に関しては、全部データーがあるのですから。日本側は妥協しているわけです。

「とっくにわかっているだろ」と言ったら話が進まないから、「『再調査したら見つかりました、依然悪い奴が隠していたのが見つかりました』と弁解していいですよ」と逃げ道を与えています。落語の「手遅れ医師」と同じです。

初めに手遅れといっておけば、うまく治ったときは名医となります。一方で、オペレーションをやりすぎると、まったく進展がないと思われてしまい、その結果、国民が当核外交案件に全く関心を示さなくなってしまいます。北方領土交渉がそうだけれど、このへんの匙加減はとても難しいのでしょう。

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