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2020年05月03日09:42

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COVID-19がアメリカとメキシコの交易関係をも阻害し始めている

昨夜のワシントン・ポスト紙のニュースレターが、新型コロナウイルスの蔓延が、アメリカとメキシコの交易関係を阻害し始めていると報じていましたので、一部をご紹介します。
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米国は軍関係と医療関係の製品工場を閉鎖しないように要求しているが、メキシコの労働者たちは体調を崩し死に直面している者もでてきた。
長年にわたり、米国は軍関係と医療関係の製品をメキシコの工場で製造させてきて、世界で最も忙しい国境を越えたこのサプライチェーンはどのような危機にも耐えることができると信じてきた。

そこへ新型コロナウイルスが登場し、新らたな問題が起こってきた。メキシコは米国にとって「必須」と見なされている物品の生産を続けるために、労働者を働き続けさせるだろうか?
世界保健機関によるパンデミック宣言から数週間のうちに、米国の主要メーカーは、メキシコの工場が予告なしに閉鎖されたと訴え始めたのだ。

メキシコの連邦政府は、緊急事態に立ち向かうために必要な物資を生産する工場は操業を続ける意向であったが、工場の稼働は個々の州知事に委ねられ、その対応はまちまちの状態で、多くの場合アメリカが必須と見している工場が閉鎖されている。

何十年もの間、両国は経済面で相互依存の関係を維持してきが、新型コロナウイルスのパンデミックがこの国境を跨いだ交易の約束を破壊し、自国の安全と利益を優先する関係に陥ってしまったのだ。

北アメリカ自由貿易協定(FTA)締結以来数十年、アメリカ、カナダとメキシコの経済物資の流通システムは強固なものになっていて、三国間の経済流通に関してはあたかも国境が存在しないような状態が続いてきた。

ボーイングの旅客機の内装品は全てメキシコの国境の街ティファナの工場で生産されたものだ。軍用機、民間機を問わずアメリカの航空機の製造は国境を超えたメキシコからの部品供給に頼ってきたのが実情だ。

だが、新型コロナウイルスの感染がメキシコへ広ろまって来たのをきっかけに、メキシコの労働者たちの間に、アメリカの防衛と医療システムの維持のために、自分達の命を危険にさらしていることへの危惧の念がひろまってきた。今や反米デモの波がメキシコ工業地帯の各工場へとひろがっている。


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