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2020年04月30日20:27

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しゅうちゃんサドル届けたよ!

■しゅうちゃんサドル届けたよ!

各ブランドから登場しているショートサイズのサドル。しゅうちゃんさんのニューバイクのサドル届けましたよ。遅ればせながらフィジークからも次々にリリースされている。元々サドルは革サドルの時代から先端から後端までの長さがおおよそ280mmだった。イングランドのブルックスや、フランスのイデアルも革サドルの長さは同じだった。

革サドルは使っているうちに中央が凹んできてたるんでしまい。先端についているナットを回して張りを調整して乗り続けていると、アジャスト幅いっぱいまで伸びてしまい、先端を切って、鋲を打つ穴を開け直して、張り直して使い続けるのだ。

プラスチック素材のサドルがイタリアのユニカから発売された時も、ほぼ革サドルと同じ280mmサイズを基準に作られていた。プラスチックベースに銀面の表革張り、バイクパンツとの適度な摩擦を発生させる裏革張り、革とプラスチックベースとの間にパッド入りになったり、ジェル入りなどが乗り心地改良のために開発される。

坐骨の当たる部分の構造や、尿道や性器の当たる部分の構造や素材が研究されて、穴あきサドルや、溝付きサドルが快適性追求のために開発される。圧力の分散がテーマになって、高分子ジェルの採用や、ハンモック構造のモデルも登場する。

カンパニョーロもサドル作りに参戦して、エアバッグを坐骨部分や尿道部分に埋め込んだモデルを開発したが決定版にはならなくて、姿を消している。サドルは現実に100モデルどころじゃなく作られていて、誰でも快適という決定版はないといっていい。

サドルの長さは280mmというのが相場だったが、UCIは前乗りによる不安定な走行をなくすのが目的で、ハンガーの中心より、サドルの先端が出たバイクの出場を禁止するルールを作った。それもこれも原因はDHバーポジションだった。

DHバーを採用すると、腕を折り曲げて低い上半身の角度をキープできて風の巻き込みを軽減して空気抵抗を軽減できる。時速50kmでおよそ0、2kmくらい有利になる。しかも、DHバーで上半身や腰を固定するのに力を使わないので、相乗効果で運動強度が低下して心拍数も3拍くらい低下する。

上半身の重さを利用して、肘を固定して、小さな腕の力で強力に上半身を固定できる。すると腰の位置も強く固定できて、踏み込の動きをサポートできて、大きなパワーを発揮できる。腰の位置を前に移動して、クランクを踏み降ろす力として利用しようというフォームを実現するためだ。

DHバーポジションで重要なのが肘パッドの位置で、前後の位置はてこの支点のような役割を果たしている。左右の幅はどうかというと、狭い方が空気の巻き込みを少なくできる戦闘的なイメージだが、風洞実験では広くても狭くてもデータに差がない。肩関節が柔軟なら狭く設定しても、胸郭へのストレスがなければいいが、ある場合は幅を広げていいのだ。広げるとハンドリングもしやすくなる。

巡航速度が高くレース時間が1時間以内のロードタイムトライアルのDHバーポジションの場合は、パワーを発揮したいので、より手首に近い位置に肘パッドを設定して大きな力を発揮する設定で走る。トップ選手の平均時速は1時間ぐらいで時速50kmから55kmくらいだ。

アイアンマントライアスロンでは180kmも走るので、DHバーポジションは肘に近い位置に肘パッドを設定して、平均時速43kmくらいをキープしている。上半身の力を温存する設定で走っている。ちなみにチネリのスピナッチに代表されるロードレース用の補助バーは、腕をDHバーのように折りたたんで空気抵抗を減らすものだった。

UCIにより禁止されたために姿を消したが。集団の先頭にたった選手がドロップバーの上の直線部分に肘を付けて空気抵抗を減らして走っている、このポジションをUCIは規制していないが、スピナッチがあった方が安定した走りをできていた。

ブルフォーンバー、DHバーポジション。腕を前へ伸ばしたスーパーマンポジション、オブリーポジション、ロードもピストも空気抵抗の少ないポジションが追求された。と同時に空気抵抗を減らす構造や不安定な走りが問題視されるようになった。

サドルの先端がハンガーの中心の位置より前に出ることがUCIの技術委員会にチェックされて、前乗りポジションが規制されると、今度はサドルメーカーがDHバーポジション用に短いサドルを開発した。約30mm短い構造で、TTバイクにまず採用された。

最近では前乗りして体重をかけてペダリングしやすいと、ショートタイプのサドルがロードバイクでも採用されるようになっている。男性ライダー用の穴あきや溝付きモデルもあるが、女性ライダー用のモデルも用意されている。

サドルの上の面の平らなモデルや丸みを帯びたモデル、先端から中央にかけての裾の広がり、坐骨の当たる面のソフトさ。溝や穴あきで圧力の分散など、表面の革の滑り具合、パッドの厚さや素材、プラスチックベースの硬さなどチェックポイントはいっぱいあります。

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