COVID-19がパンデミックを引き起こした原因は？

今日のワシントン・ポスト紙のニュースレターが、新型コロナウイルス蔓延のきっかけは何であったかを検証していましたので、ご参考までに要訳してご紹介します。
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COVID-19ウイルスが中国の武漢市から蔓延した原因として三つの仮説が出回っており、下記に紹介しますが、（１）は明らかに根拠なきデマ。（２）は可能性は否定できないが、証明できる確たる証拠はない。（３）は概ね真実に近い。

（１）細菌兵器研究所から誤って外部へ流出した。
この説は事件が始まった1月に、保守的な日刊紙ワシントン・タイムスがイスラエルの陸軍諜報部から聞いたものを紙上のせてしまったもの。

（２）武漢の疫学研究所から誤って外部へ流出した。
この説は細菌兵器説が否定された後に、代って登場し、政界から高い支持を得た仮設で、一部の科学者も頭から否定はしなかった。確たる根拠はないが、状況証拠はある。武漢市にある中国の「疾病管理と予防センター」が科学者たちが危険な試みと危惧している「コウモリのウイルス」の研究行っていたのは確かだ。
現に、アメリカの国務省が武漢市の研究所の安全対策のレベルに問題があるとの懸念を中国側に伝えたとの情報をポスト紙のヨセフ・ロジン記者が今週になって明らかにした。
だが、武漢の研究所が新型コロナウイルスを研究対象にし、尚且つそれを誤って外部に流出したという確たる証拠は存在しない。

（３）中国政府が新型コロナウイルスに関して世界に誤った情報を出した。
研究所からウイルスが流失した明確な証拠はないが、感染発生の初期段階での中国政府よる情報操作があったのは確かだ。ワシントン・ポスト紙は2月1日という早い段階で中国政府の感染拡大に関する曖昧な情報の出し方を指摘していた。
中国政府は感染発生に関するデータをWHOの専門家たちを含めて、外部に知らせようとしなかった。最近出されたAP通信の調査でも、肝心な初期の6日間、中国政府が情報を抑えていた結果、一番肝心な初期段階でウイルスを野放しにしていたことになったと記されている。