新型コロナウイルスの基礎知識

今日のワシントン・ポスト紙のニュースレターに、現在猛威を振るう新型コロナウイルス(COVID-19)に関する基礎知識という記事がありましたので、ご参考までに一部を要訳してみました。
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改めて新型コロナウイルスにつておさらいしましょう。
コロナウイルスの前にnovel（新型）と付いていますが、これは普通の風邪から非常に危険な病気を引き起こすものまでを含めた一連のウイルスの中の文字通り新型だからです。ウイルスは人にもその他の動物にも感染します。

中国の武漢市から世界に広がったこのウイルスは近年大流行した二つのコロナウイルス、SARS（急性重篤呼吸器障害）とMERS（中東急性呼吸器障害）の仲間なのです。
このコロナウイルスたちは激しい呼吸器障碍から肺炎、腎臓障害、肺の内部に液体を発生させるなどの症状を引き起こします。
今回のCOVID-19は風邪の症状を引き起こすSARSなどの同類のコロナウイルスよりも遥かに感染力が強いというのが専門家の意見です。
感染力は強いが初期症状は余り激しくないので、より広範囲に感染がひろがり易いのです。ここで注意せねばならないのは、初期症状が激しくないので自分が病気に罹ったと気が付かないうちに他人に感染させてしまうということです。

先ず確認すべきことは、その症状と感染拡大のメカニズムと感染拡大を阻止する方法です。
他の呼吸器疾患と同様に高齢者と糖尿病や高血圧症の持病の人が重症化するリスクが高いのです。アメリカの例では女性より男性の方が致死率が高いです。
しかし、他の疾病と同様にこれらの事は一概に正しいとは言い難いと言われています。これらに該当する人が簡単に回復するケースもあるし、理由がわからないまま重症化してしまうケースもあるからです。
CDC（アメリカ疾病管理予防センター）の見解では、子どもは罹りにくいというのも根拠が薄弱です。

これらのことを総合すると、感染拡大を阻止するには他人との接触を極力避ける以外に方法はないという結倫に達します。つまり今行われている都市のロックダウンを一定期間継続することが最も重要であるということです。経済悪化を恐れてロックダウンを躊躇したり、早期に打ち切るなどが如何に人々を生命のリスクにさらすかを再認識する必要があります。