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2020年02月22日18:55

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東京シティフィル第331回定期@東京オペラシティコンサートホール

今年は楽聖ベートーヴェンの生誕250年にあたるということで、それを記念したコンサートが
次つぎ催されますが、本日の東京シティフィルは桂冠名誉指揮者飯守泰次郎氏のタクトで
ミサ・ソレムニスということですから、非会員のワタシもチケットを求めて行って参りました

ワタシとしては異例のことに、この曲のCDは3種類持っております
クレンペラーのものは普通に所有しておりまして、そこに加えてハルモニアムンディの宗教
音楽全集全30枚のCDボックスの中にヘレヴェッヘの指揮でこの曲も(当然のこととして)含ま
れていた、更にトスカニーニの第9を買ったらカップリングにこの曲も付いてきた(第9共々舌を
巻く上手さです)
というわけで、事前にクレンペラーを除く2枚を聴いておきました

ベートーヴェン晩年の傑作ということを思い知らされて初台に向かいましたが、その途中
横浜駅東口ぴあで本日発売の鵜山君演出こまつ座公演「雪やこんこん」の前売りを購入
演出家によるアフタートークのある5月6日の券が、幸い客席後方ではありますが一列空いて
いて、首尾よく通路側の席をゲットできました

東京シティフィルのオペラシティ定期はいつもプレコンサートがありますが、本日は同じ
ベートーヴェン作の七重奏曲作品20の第一楽章、作曲者20代最後の作品ということで、ハイ
ドンやモーツァルトの流れの感じられる曲でした

さて、前振りが長くなりましたがいよいよミサ・ソレムニスであります
事前に二つの演奏を聴いているけれど、ナマは全然違います、本日のソリストはソプラノの
横山さんはヴァグネリアン・ソプラノとしてドラマチックな役どころを担当しておられるので
よく存じ上げておりますし、メゾの清水さんは先日拝聴いたしましたし、バス(バリトン)の大
沼さんは追っかけをやっているくらいですから、もちろんのこと、で、テノールの二塚さんが
唯一お名前を聞いているだけで初めてです(関西二期会ということもありまして)

その二塚さんのキリエ第一声にビックリ、オケを貫いて聞こえてきます
小柄で清水さんより背が低いくらい、大沼さんとは首一つ違いますがその声量はスゴイ
本日の合唱はシティフィル・コーアで女声100名くらいに男声40名弱で、やや粗削り乍ら
声はびゅんびゅん前に出てきますので、声楽的に充実したものでした

マエストロはさすがに年齢を感じさせ、歩く姿もおぼつかない様子で、指揮台上には椅子が
置かれていました
基本的には立って指揮されますが、クレドの後半とアニュスデイの後半(いずれも長丁場)
では椅子に座られました
しかし骨格のはっきりした音楽は、そもそもベートーヴェンがそのように作曲しているから
非常に堅牢な構築物という感じです
一方でベネディクトゥスのヴァイオリン・ソロを伴った音楽の美しさは言葉に尽くせません

公演パンフには演奏予定時間70分とありましたので、どんだけ速いんだと思ってデュレー
ションを計ったところ、実際は約76分と標準的テンポでした
しかしクレドの後に15分の休憩を置いても16時前に終了しましたので、遅い昼食は丸亀
製麺でぶっかけに野菜掻き揚げ(これが巨大なんですね)をプラスしていただきました
色んな意味でお腹いっぱいであります

ミサ・ソレムニス、やっぱり傑作ですね
今年6月にはN響がサントリー定期で採り上げますが(鈴木雅明氏指揮でコレギウム・
バッハ・ジャパンの合唱)、これも聴いてみたくなりました
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