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2020年02月04日18:09

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フィッシャーマンズソング@ジャック&ベティ

日経夕刊の毎週水曜日にエッセイスト(らしいです)武部好伸氏が「<ケルト>映画の旅」という
コラムを短期掲載されていました

さほどの映画フリークではないのであまり熱心に拝読いたしませんでしたが、1月29日の最終
回、日記標題の映画のことが紹介され、「(コーンウォール州)北部にある漁村ポート・アイザッ
クの漁師たちの合唱団がメジャーデビューする実話に基づいたサクセスストーリー」という記述
に惹かれ、上映館を調べたところ、ワタシが足繁く通うジャック&ベティで現在上映中ということ
でしたので本日行って参りました

漁師たちの男声合唱(に決まってますよね)とは、さぞかし武骨で男っぽく魅力的であろうと
まさしくSea Shantyではないですか、この曲集はワタシもワグネル現役時代の昭和47年に
K地先輩の指揮で何曲か歌ったことがあります(Blow the Man downって卑猥な内容だったん
ですね)

実話に基づくとはいってもドキュメンタリーではないので、人物やエピソードは脚色されている
でしょうし、架空の人もいるのかもしれない、でも音楽を愛する人たちの心が伝わって来るで
あろうとの期待は裏切られず、そこは多少のフィクションでステレオタイプのところもあります
が、ハート・ウォーミングな佳作でありました

実際は敏腕な音楽プロデューサーがこの合唱団を見出し、世に出したらしいのですが、そこ
をさえない独身中年男が同僚にだまされて素人合唱団をプロモートする設定となっていました
しかし単純なサクセスストーリーではなく、緊張感もあるし大人の恋もある、さらには武部氏の
コラムにある通り、女王陛下の誕生日にこともあろうにジェームズ王に楯突く内容のコーン
ウォール讃歌を歌うというケルト民族の誇りが伝わってきます

イギリスという国はUKと名乗っているけれどさっぱりユナイトされていない、先住民たるケルト
人とアングロサクソンの民族の対立もあるし、モジョ・ミキボーのように同じ民族でも宗教の対
立があり、さらに縦社会の階級の区別(差別ではない)が歴然としているし、さらにいえばシェイ
クスピアの史劇や昨今の王室事情をみても家庭内のもめごともある
さすがに個人主義の国であります

その個人主義者たちが音楽によってユナイトされる、ちょっといい話だと思います
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