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2020年01月27日01:27

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フィガロの結婚 クライバーとクレンペラー

新しいスマートフォンで、フィガロの結婚の名盤を
いろいろ聴いているところである。
前回の日記ではジュリーニのライヴ盤を聴いたが、
その後、エーリッヒ・クライバーとクレンペラーの
フィガロを続けて聴いたら、ジュリーニの記憶が
すっかり消えてしまうほど、圧倒されてしまった。

クライバー盤は、良いテンポと、ウィーンフィルの
魅力、古さを感じさせない録音の良さで
このオペラを楽しんで聴くことができる。
チェーザレ・シエピは、フィガロ役で有名だったそうだが
個人的には、悪くないけど特別いいとも思わない。
もちろんうまいことは言うまでもないが。

このCD、いままでなかなかいい音で再生できなかったのだが、
特に、オーケストラが、歌手より後方に下がってしまうような
バランスになってしまうのには閉口した。
今回、CDをWAVファイルに変換することで
非常にいい音、いいバランスで聴くことができた。
スマートフォンにファイルを入れて、イヤホンで聴くと
実にフレッシュな音質で、これがいちばんかも知れない。

クレンペラー盤は、テンポが遅いと言われることが多いが
聴いているうちに、自然なテンポに思えるから不思議である。
歌手もテンポが遅くて歌いにくいという感じはほとんどない。
第4幕の終わり頃、伯爵が夫人に謝って、許してもらう、
その後、合唱が加わって、ここは実に感動的だ。
この部分はクライバーもいいが、クレンペラーはそれを
上回る見事な出来栄えだ。
その後の終結も決してあわてることなく、充実した
演奏で音楽を締めくくるのである。
歌手は女性陣に比べ、男性歌手がみな弱いが
指揮者の圧倒的な主導権の下、良くまとまっていると思う。

映像は、YouTubeにアップされている、ベーム指揮、
プライ、ディスカウらのものを見た。
フィガロの理解に映像は欠かせないが、
クライバーやクレンペラーほど楽しめなかった。
ちょっと演技があざとい感じがするのもあるが
あまりに期待しすぎたせいもあるかもしれない。

しかし、「フィガロの結婚」は文句なしに
楽しく、感動するオペラである。
ほかにもCDなど、いくつか音源を持っているので
しばらくはフィガロだけで楽しめそうだ。

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