映画日誌「フォードvsフェラーリ」

　久しぶりのモーターレースを題材にした映画で、これまでル・マンをテーマにした作品と言えば、スティーブ・マックイーン主演の「栄光のル・マン」くらいしか無かっただけに、モーターレースが好きなら最後のレースのシーンだけでも十分に楽しめるし、私も含めて６０年代からカーレースを見てきたファンからすれば、ダン・ガーニー、ロレンツオ・バンディーニ、ブルース・マクラーレン、フィル・ヒルなどの名前が出てくるのも懐かしい。
　ル・マンのレースがメインだけに、フォードのフェラーリ買収工作という歴史的な事柄はあまり詳しく描く必要はなかったかもしれないし、懸命に車をセッティングして優勝を目指すドライバー、メカの姿はまずまず巧みに描かれている。
　ただ、元々カーレースに興味がなく、アメリカのNASCARやセブリング、デイトナのレースなどに関する知識がなく、所々出てくるレースの専門用語も知らなければ、面白さは半減するかもしれない。
　やはりどちらかと言えばカーレースファン向けの映画かな？。
★６５点