2.5次元ミュージカルの振興をo(^-^ o )(ﾉ ^-^)ﾉ

　日本のアニメやゲームが世界的に高い評価を集めていることはよく知られていますが，それを舞台化したミュージカルなども世界的に高く評価されているのですねo(^-^ o )(ﾉ ^-^)ﾉ　それらは｢2.5次元ミュージカル｣と呼ばれるそうですが，日本には｢セーラームーン｣以外にも優れたアニメーションやテレビゲームが幾つもあるので，演題に困るということは有り得ません。僕の個人的な関心で言えばゲーム｢サクラ大戦｣に期待したいですね (＊ﾟ∀ﾟ)　奇しくも少女歌劇団が登場するので，僕以外にも｢サクラ大戦｣が実際に舞台上演されれば是非観たいと願うファンは多い筈です(﹡ˆ ᴗ ˆ﹡)　しかもこの記事で紹介されているとおり｢セーラームーン｣をニューヨークで日本語上演しても大成功を収めているのですから，そう願うのは日本人だけではないはずです。外国人観光客に来日して頂くためのコンテンツとしても非常に有望でしょう♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪

　しかし，外国の演劇ファンが｢日本に行ってセーラームーンやサクラ大戦のミュージカルを観たい｣と願っても，現状ではそれは難しいのが現状のようです。この記事でも明らかなように常設劇場が無く旅回りで上演されているのでは，日本人ですら気軽に観に行くのは難しいでしょう。ブロードウェイがミュージカルで，ウィーンやミラノがオペラで大勢の観光客を魅了していることを考えれば，日本でも同じことは十分に可能な筈なのに，せっかくの良いものを活用できていないのは何とも歯痒く勿体無いことです。さらに情けないことに｢若者しか見ない子どもっぽい演目だといまだに思われている。日本人が1番認めていない｣というのですから，いよいよ深刻です。今では内外で高く評価されている｢チームラボ｣のデジタルアートも台湾で評価されるまでは日本人に相手にされなかったという嘆かわしい話がありますが｢せっかく良いものを生み出しても自力では真価を見抜けず，外国で評価されてから持て囃し始める｣という日本人の悪癖は，フェノロサに評価されるまで日本美術の真価を見抜けなかった明治時代から全く改善していないのですね(･ω･｀)

　とはいえ，今回もまた米国で先に評価されてしまいましたが，それならそれで米国での評価を逆輸入してでもその真価を正しく評価し支援していくべきだと思います。ミュージカルを上演するには劇場という箱モノの他に俳優・劇作家・演出家・作曲家・演奏家などといった大勢の力が必要ですが，これを一気に揃えて常設劇場で常時上演するとなると大ごとです。或いはミュージカルだけを取り上げれば，興業として黒字を出せない可能性もあります。しかしこうしたミュージカルのおかげでインバウンド(訪日外国人)が増えれば，その人たちは宿泊や食事，周辺の観光と言った形での経済活動をすることになります。そこまで一体として捉えて経済的にプラスなのであれば，場合によっては何らかの形で財政的な調整，具体的には税収からの支援を行うことも大いに検討に値するでしょう。因みに記事では｢歌舞伎など伝統芸能と同様、2.5次元ミュージカルが『本場』と認められるコンテンツに成長すれば、東京という街が持つ魅力が1つ増す｣と東京での上演を前提にしていますが，何も東京での上演に拘る必要は無いと思います。常設の劇場であれば地方でも構わない筈です。実際に外国に目を向ければ，たとえばオーストリアのザルツブルクといった地方都市であっても観光客は優れた音楽を目当てに足を運びます。日本でもたとえば温泉街などには大衆演劇のための劇場が既に存在することもあり，そういった施設を活用することで内外の観光客を招くことも可能かもしれません。ミュージカル劇団には第一線の俳優の他に練習生学校なども設置されることも多く，そうした人たちに住んでもらうことで地方都市の文化振興までも視野に入れることが可能になるかもしれません。

　・・・と，少々夢を広げすぎましたが，この｢2.5次元ミュージカル｣には大きな可能性があり，これの振興を図ることがインバウンドの増加のみならず新たな文化の創造に資するのは間違いの無いことです。是非とも国全体で力を入れていくべきだと，僕は強く感じております٩(๑˃̵ᴗ˂̵๑)۶ °



セーラームーン好評　外国人つかむアニメミュージカル
TOKYO 劇場都市への課題(下)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52907740T01C19A2L83000/