写真は順に
*道尾秀介「笑うハーレキン」中公文庫・表紙
*道尾秀介「スタフ」文春文庫・表紙
*ピエール・ルメートル「わが母なるロージー」文春文庫・表紙
「笑うハーレキン」
道尾秀介は人間の心のシミを描かせたら上手いなぁ。
人は誰しも仮面を被って生きている、他人にも身内にも。そして自分自身にも。
「スタフ」(文春文庫)
【staph】不規則なコロニーを形作りがちである球形のグラム陽性の寄生虫・細菌
おいおい…なんのことかね。
巻末の間室道子さんの解説によれば、この作品が伝えたかったことは「心の食中毒」だと。
傷ついた心を放置しておくと、そいつが気づいた時には食中毒レベルで心を蝕んでいる、ということ。
傷ついた心は早々にケアしてあげないといけないのよ。
ルメートル…「その女アレックス」と「死のドレスを花婿に」を超える作品に中々出会えない。
アレックスがあまりに衝撃的だったので、読み手が麻痺してしまったのか。
いずれにしてもカミーユ警部シリーズはもう卒業(これが最後らしいけど)。
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