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2019年10月14日19:17

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讀響第115回ホリデー名曲シリーズ@みなとみらい

コンチェルトとシンフォニーをペアで聴くこのシリーズ、先月に続いてまたチャイコ
世間的には名曲と呼ばれているので仕方がありませんな
それにしても本日は一番の苦手の交響曲第5番、4年前の暮れに東響で聴いて以来です

組み合わせるのはシベリウスのヴァイオリンコンチェルトで、有名な割にはワタシは
あまり聴いていません、CDも持ってないし、全く聴いたことがないはずはないけれど
何時、誰の演奏だったか記憶がありません

本日の演奏は、讀響名誉指揮者のテミルカーノフ氏の指揮で、ソリストは1995年ヴィーン
生まれというアルメニア人の若手チェクナヴォリアン氏、父親が高名な指揮者ロリスという
プロファイルですが、ごめんなさい親子どちらも存じ上げません
ご子息の方は2015年にシベリウス国際コンクールで第2位ということで本日の登場と
なられたのでしょうか

冒頭の高音の伸びやかなこと、アルメニアってなんかこう、エネルギッシュで脂ぎっている
イメージ(剣の舞)でしたけれど、全然、いい感じに若くて爽やかです
ステージマナーも初々しくてぎごちない、登場するときに通り道を間違え、ちょっと遠回り
するところが微笑を誘います

このコンチェルトは、やはりどこかで聴いているらしく、終楽章には聞き覚えがありました
アンコールで弾いたのは、まさかの「浜辺の歌」を無伴奏で、客席から笑い声が(微笑
です)起こります
無伴奏なのでたっぷり情感を込めてとは行かず、速めのテンポでワンコーラスだけでした

15分の、いつものように短い休憩の後(本日はコーヒー飲まず、あ、ここのコーヒーは
値上げしてませんでした)、編成を12型から16型に拡大し、いやが上にもチャイコの
5番であることを視覚的にも感じさせます

今年80歳のマエストロは、さすがに矍鑠とはいえませんが、讀響とは20年来のお付き合い
指揮棒を持たない素手で、しかしオケを自由に操る感じです
オケもいつものように優等生的演奏、本日のコンマス(コンミス)は幸太さんではなく
特別客演の日下紗矢子さんでした

このシンフォニーも、これは意識的に遠ざけているため、あまり聴いていないのですが
癪にさわることには循環形式によっているため、「運命のモティーフ」は耳についています
それほどまでに「これでもか」感が強い
冒頭のテーマ提示がかなりゆったりしたテンポで開始したため先が思いやられましたが
そんなことをしていたら持たないことはマエストロも百も承知のようで、後は快調です

結果的に楽章の切れ目でパウゼを置いたにも拘らず、演奏時間は47分という速め
それほど飛ばしたという印象でもなく、ただダレずに弾き収め、ほっとしました
世間的には名演であったと言えるのではないでしょうか

単独オヴェイションは第2楽章で美しいソロを聴かせたホルン奏者で、これは納得
あとはいちいち紹介していたらキリがないので、木管ひとまとめ、金管ひとまとめという
具合で、結局マエストロが喝采を独り占めしていました
カーテンコール最後に退場するときには日下さんの手を取って共に袖に向かい、
ダンディーぶりを発揮しておられました

終演後、本日の広告協賛である森永製菓からカレ・ド・ショコラが配られ、ワタシもいた
だきました(今日は月曜休肝日なので、明日以降ブランデーのお供に賞味します)

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