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2019年10月07日13:09

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金田追悼バルキリーロイフォッカースペシャル

先日も「プロ野球記録」について少し述べた部分と重複するが
金田正一、という男は最後まで好きになれない野球人であったが
彼が打ち立てた記録というのは実に偉大であり、今後破られることは無いだろう記録を
幾つも打ち立てていると思う。
「通算記録」の部分ではもはや議論の必要も無いが、
698責任投手(※) → 400勝(※)298敗(※)
これは現代野球とは比較は出来ないものの「実績」であり凄まじく偉大である。

当時は大らかというか大まかというか、世の中が柔軟だったこともあるが
彼が引退した年齢が36才、実働20年という事から分かるのは
「高校を飛び級で入学!」
「卒業を待たずに17歳でデビュー、その後プロ初勝利!!」
「400勝も挙げながら最多勝はたった3回!」
「その間、15年間在籍し353勝を挙げたた国鉄ではAクラスは3位が1回のみ!」
「14年連続20勝!」

何れも規格外のスーパースター選手であり、
しかも当時は実力も人気も圧倒していたセ・リーグの在京球団に居たのである。

生憎、僕は彼の現役時代を知らない。生まれた時には引退していて
「彼はロッテの監督をしていた乱暴な男」
「息子はテレビタレントでグルメ番組で気取ったセリフを言う男」
「何故だか「名球会」という私設団体で盛り上がっている男」
そういう認識でしかなかった。

後に彼が名古屋出身の在日朝鮮人(後に帰化)である事を知り、
そのサクセスストーリーにも興味が湧いた。
僕は過去も現在も韓国政府、北朝鮮政府にも嫌悪感を禁じ得ず
在日朝鮮人たちは「どうして帰国しないのか」と感じていたが
彼のように「帰化」する事に対しては、
ウェルカムというか「もっと受け入れるべきだ」と感じていた

しかし、ロッテの監督ということで
「朝鮮半島繋がり」を強く意識させられたのも事実だ。
そう言えば、張本も晩年はロッテやったね

それだけに王貞治(在日台湾人)や、張本勲(在日韓国人)らが
いまだ破られる事のない通算日本記録(王は通算本塁打など、張本は通算安打など)を
彼ら在日選手が記録しているのは、
並大抵ではない向上心やハングリー精神が介在しているものと推測していたのである。

だが、王道である巨人で打ち立てた投手の記録と
当時の弱小球団であった国鉄で打ち立てる記録の価値の違いであったり
例えば王の本塁打記録が「打高投低時代」だったと揶揄するならば
金田の記録は更に偉大であるし
逆に「投高打低時代」だったというならば、王の記録は恐るべき高水準の記録だという事になる。

金田のこの記録が2度と破られないかどうかは正直分からない
かなり強いチームが「オープナー制度」を導入して
2番手3番手の役割の投手が、年間70〜80試合を担当すれば
近い水準の記録を「狙える」程度の可能性に過ぎないが
これは破られないものと考えて良い。

だから、ではないが
金田は別格の存在であった、とは認めるのである。
僕が彼を嫌う理由は、明らかに私物化していた「名球会表彰」の存在であった
表彰の対象がどういう基準であるか曖昧であり
時代の流れによって表彰対象が変わり、
国籍の問題や生年の問題、表彰基準の問題など玉虫色であり
到底「公式表彰」とは呼び難い内容であるにも関わらず
「名球会入り」を目指す
「名球会プレーヤーこそ一流」
みたいなお手製のブランディングを彼自身が口にしていた事である。
実際、「名球会」とは通称であり、
かつては「株式会社日本プロ野球名球会(英語表記ゴールデンベースボールクラブ)」
が正式名称だったのである。
この英語表記は「金田正一」の「金」が関連しているのではないかと
当時から揶揄されていた。
僕は彼に対する強い幻滅を覚え、以来「金やん=汚い奴」の図式を
脳内に刷り込んだのである

しかし、冒頭に述べた698責任投手、というのは
944登板で73.9%の責任投手頻度というのは
現代の投手にも匹敵していて、
現代と当時を比較するに当たり金田の鉄腕ぶりを知る事が出来る。
例えば田中将大(元楽天、現ヤンキース)だと76.5%、
ダルビッシュ有だと78.4%(※)と高い数値を示すものの
7年がかりでも100勝に満たないペースであり、
現役最多勝利の石川雅規(ヤクルト)だと実働18年472試合登板で
70.7%の責任投手率である。同じような水準で勝ったり負けたりして
400勝298敗であるという事である。
※いずれもNPBのみの記録

引退した36歳をとうに過ぎた年齢の投手が活躍している現代のNPBだが
実働20年は充分に「長く活躍した」と呼べるものであるし、
弱小球団だった「国鉄スワローズ」で勝つことの難しさも加味されたいと思う。

現代の球界最高の投手を敢えて挙げるとするならば
巨人の菅野智之投手かはたまたソフトバンクの千賀滉大か
はたまた楽天の則本昂大でも良いんだが、則本が丁度通算で80勝であるから
その4倍勝った男だと認識されれば、スケールの違いが伝わるだろうか

金田の通算防御率(2000投球回以上)は歴代10位の2.34であるが
ここ40年でこれに迫る記録を残したのは
斎藤雅樹(巨人)2.77と杉内俊哉(巨人など)2.95の二人だけである。
投球内容の質としても高かった証拠である


■“400勝投手”金田正一氏が死去…王さん「大別格な投手だった」
(ベースボールキング - 10月07日 12:10)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=212&from=diary&id=5816621
◆ NPB歴代最多の400勝

 元国鉄(現ヤクルト)、巨人で投手として活躍し、引退後はロッテの監督も務めた金田正一(かねだ・まさいち)氏が6日午前4時38分、急性胆管炎による敗血症のため、東京都内の病院で亡くなった。86歳だった。

 通夜・告別式は近親者のみで行われ、後日「お別れの会」を行う予定。愛知県出身の金田氏は、享栄商高を中退して1950年に国鉄に入団し、65年からは巨人軍に移籍して5年間プレー。前人未到の400勝を達成した69年限りで引退した。巨人時代の背番号「34」は永久欠番になっている。

▼ 歴代通算最多勝利数
1 金田正一:400勝298敗(1950-69)944登板
2 米田哲也:350勝285敗(1956-77)949登板
3 小山正明:320勝232敗(1953-73)856登板
4 鈴木啓示:317勝238敗(1966-85)703登板
5 別所毅彦:310勝178敗(1942-60)662登板

 金田氏との対戦経験があり、かつてのチームメイトでもあるソフトバンクの王貞治会長は、今回の訃報を受けて球団を通じ、「巨人に入って初めて金田さんと対戦した時は、別格以上の、それこそ大別格な投手だと感じました。その後金田さんが巨人に入団してからは、野球に関して大変色々な形で指導していただきました。私にとって金田さんは大切な恩人の一人です。謹んでご冥福をお祈りします」とコメント。

 ロッテでの現役時代に金田氏の指導を受けた経験を持つオリックスの西村徳文監督も「突然のことで、ビックリしております。金田さんが2回目のロッテの監督をされた時、私が選手会長をさせてもらっていたこともあり、野球のことももちろんですが、その他もたくさんのお話をしていただきました。監督を終えられた後もゴルフや食事などに連れていっていただき、いろいろなことを教えていただきました。私がロッテで監督をさせてもらっていた時も球場に足を運んでくださり、監督という仕事について、心構えなど、本当にたくさんのことを教えていただきました。最近、なかなかお会いすることができていなかったのですが、金田さんは元気というイメージしかありませんので、信じられない思いです。心よりご冥福をお祈りいたします」と、突然の知らせに驚いていた、
 
 また、ロッテはかつての指揮官が亡くなったことを受け、ホームページ上に下記の追悼文を掲載。秋季練習前に黙とうを行い、参加メンバーは喪章を付けて練習を実施、ZOZOマリンスタジアムの正面ビジョン上の旗は半旗となっている。

▼ ロッテの追悼文
元国鉄、巨人軍投手で1973年にロッテの監督に就任し74年に日本一、78年限りで退任。その後、90年と91年にもロッテを率いた金田正一氏が10月6日、お亡くなりになりました。(享年86歳)。
ここに故人のご冥福をお祈りし、謹んでお知らせ申し上げます。
金田氏は400勝を挙げ、その背番号34は読売巨人軍の永久欠番となっています。

▼ 金田正一氏通算成績
50年 国鉄:30登板 8勝12敗 防3.93
51年 国鉄:56登板 22勝21敗 防2.83
52年 国鉄:64登板 24勝25敗 防3.17
53年 国鉄:47登板 23勝13敗 防2.37
54年 国鉄:53登板 23勝23敗 防2.63
55年 国鉄:62登板 29勝20敗 防1.78
56年 国鉄:68登板 25勝20敗 防1.74
57年 国鉄:61登板 28勝16敗 防1.63
58年 国鉄:56登板 31勝14敗 防1.30
59年 国鉄:58登板 21勝19敗 防2.54
60年 国鉄:57登板 20勝22敗 防2.58
61年 国鉄:57登板 20勝16敗 防2.12
62年 国鉄:48登板 22勝17敗 防1.73
63年 国鉄:53登板 30勝17敗 防1.98
64年 国鉄:44登板 27勝12敗 防2.79
65年 巨人:28登板 11勝6敗 防1.84
66年 巨人:19登板 4勝6敗 防3.43
67年 巨人:33登板 16勝5敗 防2.28
68年 巨人:32登板 11勝10敗 防3.46
69年 巨人:18登板 5勝4敗 防4.25
――――――
通算:944登板 400勝298敗 防御率2.34
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