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2019年10月01日20:13

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シネマ歌舞伎 幽玄@横浜ブルク13〜オランジュリー美術館コレクション@横浜美術館

台風接近で遠出は諦め、インドア企画にしたらどうやら台風は西側のコースを通り関東地方は
結構いい天気だったのですが、ネット予約してしまったので変更せずにシネマ歌舞伎観劇
FBでSIRANOさんも高評価しておられましたし、それがなくても新作(2年前の上演ですが)です
ので、いずれ行くつもりでした

和太鼓集団鼓童の芸術監督を大和屋さんがおやりになっていたことはTVドキュメンタリーなどで
知っておりましたが、実際の公演を拝観するのは初めてです
前身である鬼太鼓座の流れで、プリミティヴで土俗的な演目と、歌舞伎の女形という取り合わ
せは奇異な感じも受けますが、大和屋さんは決して嫋やかで艶やかなものを導入しようとは
していない
大和屋さんの芸風も、そういうフェミニンなものではなく、凛としたもの、静的なもの、ストイックな
ものを感じさせます

今回は、能の演目を歌舞伎役者が太鼓の伴奏で行うという、極めてユニークな試みでした

筝と横笛を加えた演奏は7拍子という、およそ自然の律動を離れたモノ(先日のT-SQUAREとの
関連を感じてしまいました)、地謡は男声合唱曲のようにも聞こえ、長三度でハモったりして
伝統芸能とモダンなものが巧に融合されています
しかも玉三郎さんの舞いは(特に羽衣)、極限まで動きを押さえた悠久なもの、正直のところ
観ていて意識が飛びかけました

それにしても、譜面みたいなものはあるのでしょうか、どうしたらあんなに一糸乱れぬアンサン
ブルが可能なのか、しかも玉三郎さんの静かな動きに合わせるのは至難の業でしょう

14時終演なので、同じコレットマーレにある梅蘭で、今日はお決まりの焼きそばではなく牛バラ
そばに赤のグラスワインを添えて(牛バラそばはランチセットでなく単品で頼みましたが
却って高かったのは失敗でした)

良い天気だったので、みなとみらいまで足を延ばし(といっても動く歩道を使ったので屋外と
いうわけでもない)、横浜美術館で開催されているパリ・オランジュリー美術館所蔵で、画商
ポール・ギョームの蒐集品を中心としたコレクションを鑑賞しました

ルノワール、セザンヌ、モディリアニ、ピカソなどでも初めて観る物が多い(ナマでは無論のこと)
むしろスーティンという、どちらかというとマイナーな画家の「聖歌隊の少年」には見覚えがあって
ちょっと安心しました

伝統的和の芸から、ベルエポックのフランス絵画、芸術の秋の始まりです
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