「食から考える縄文・弥生・古墳の生活と社会」
・発掘された縄文遺跡から、様々な動植物の痕跡を探し出し、縄文人たちがどんな食物を食べ、どんな生活をしていたか、を研究された、米田 穣(よねだ みのる)氏(東京大学総合研究博物館教授)が、第32回濱田青陵賞を受賞されたので、その記念講演を聴講。
考古学と生物学のコラボ。遺跡から出土した植物片や昆虫などから様々なことが解る…これまであまり関係ない分野と思っていたがすごくつながっている。よく考えたら食物は動物や植物だし、その頃の道具と言えば木や毛皮や石だったわけで。大陸から農耕文化が入る前は当然狩猟採集生活。どんな動植物を食べていたか、どんな木で小屋を作っていたか。それらを知るには当然動植物のことも調べなければいけない。そういう研究の講演だった。
研究からは、縄文人たちがかなり豊かな食生活を営んでいたことが解ってきている。
シカ、イノシシ、ウサギ、カモシカ、クリ、ドングリ、トチ、ツルマメ、などなど…
遺跡からそういったものを解析する技術が進歩したおかげで、いろいろなことが解ってきた。米田氏はそういう技術を研究され、成果を上げられたそうである。
続いて佐々木氏の「植物・昆虫からみた縄文時代の食」というのもなかなかに興味深かった。
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