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2019年09月14日18:16

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讀響第114回ホリデー名曲シリーズ@みなとみらい

このところみなとみらいには足繁く通っておりますが、まずは横浜駅東口チケットぴあで
本日発売の鵜山君演出による別役実作品「この道はいつか来た道」の前売りを購入
首尾よくゲットしてみなとみらいへ向かいます
ホールチケット売り場で来年3月のクラシックマチネシリーズのチケットも購入
おもむろにホール入場しました

新日フィルとは違って3階席までほどよく埋まっているのは名曲シリーズという演目にも
よるのかも知れません、魔笛序曲、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲、メンデルス
ゾーンのイタリアというオーソドックスなプログラミング、指揮は常任のS.ヴァイグレ氏
これといって減点ポイントのない、そつがないというか、手堅い演奏なのはいつもの通り

ソリストは弱冠25歳の小林壱成さんで、ヴァイグレ氏ご推薦だそうです
ジャニーズ系の草食男子という風貌、時折隣の弦に触れてミストーンを発することもある
けれど、まぁこれまたそつのない、しかしチャイコ特有の濃厚さも感じられない、あっさり
したコンチェルトでした(初演の時依頼を受けたレオポルド・アウアーが「演奏不能」と
断ったのが不可解であります)

演奏し終わって、まずオケに向かって一礼するのがいかにも若い感じ
アンコールは知らない曲で、定番のバッハでもパガニーニでもイザイでもない、先日の
プロコフィエフという感じでもなく、どことなくポピュラー音楽のようにも聞こえ、もしかしたら
何かの編曲かなと思いましたが、なるほどピアソラでしたか

15分という短い休憩でしたが、ロビーで珈琲など飲んで眠気覚まし(前夜にタモリ倶楽部
なんか見てしまったので、やや睡眠不足気味)

しかしメンデルスゾーンのイタリアは退屈するような曲ではありません
なぜか最近ではスコットランドばかり続けて聴くことになり、イタリアは随分久しぶりです
この曲は高校時代のグリークラブのアオキ先輩がお気に入りで、ワタシが「いい曲
ですよね」と同意すると「君もそう思うか!」と手を握りしめ、ちぎれるほどに激しく振り回
した記憶が強く残っています

作曲者が21歳のときに訪れたイタリアの印象にインスパイアされたということもあり、
どこまでも明るく、大傑作と呼ぶほどではないにしても佳曲だと思います
今日も演奏が始まると自然に顔がほころんでしまいました(アオキ先輩のニキビ面のこと
なんかも思い出したりして)

ヴァイグレ氏も謹厳実直を離れリラックスムードで、拍を明確に刻むというよりは、タクトを
なめらかに遊ばせたりします
Bravoが飛ぶことはありませんでしたが、それがメンデルスゾーンというものでしょう
でもナチスが彼をいかに貶めたかを思うと、その明るさが却って悲しい

再びコンサートホールにメンデルスゾーンの音楽が響くことを喜びたいものです
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