9月7日(土)、恵比寿の写真美術館で『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん』を観てから目黒の庭園美術館へ。
庭園美術館は2016年にガレのガラス展を見に行ったことがあり、その時に会場となっている美術館、旧朝香宮邸を改装した建物そのものに非常に興味を惹かれたものだ。
今回は年に一度の建物公開「1933年の室内装飾」展に合わせての訪問。
緑濃い園内だが、台風が日本に接近している影響かものすごい暑さ。
もう少し建物に寄って撮りたかったが、この先は炎天下なので、これが限界。
アール・デコ様式の建物は内外のどこもとても素敵で、むしろ平素は美術館として使用しているのが勿体ないと思えるほど。都内にある文化財としての名建築と同じ扱いでも良いのではないかしら。
この日は一部を除き撮影も可なので、あれこれ撮ってはみるが、やはり屋内なので光量に限界がある。それでも皆さん、スマホを手に撮影に勤しんでおられる。土曜日でもあり、観客は多めで、時に列が出来る。
これは玄関の天井まであるガラス・レリーフ。ルネ・ラリックのデザイン。翼を広げた女性が浮き彫りになっている。タイルの三和土も美しい。
通常の美術館としての展示物を取り払った室内は広々と、家具なども配置され、壁や床も良く見える。
テーブルセッティングもされて優雅な雰囲気。
工夫が凝らされたマントルピース。これは魚の意匠。
幾何学的なアール・デコ様式が明らかな大階段。
各室の照明は部屋ごとに違って、どれも素敵だ。
それぞれが主を偲ばせる。
いつもは立ち入り出来ないエリアも特別に公開されていて、特に3階のウインターガーデンは入室者数と1回10分の規制がされて長い行列が出来ていた。サンルームのように使われていた部屋で、陽光さんさんと、この日は暑すぎたが。
中庭にも道が続いていて、そちら側から建物を眺めることも出来る。お庭は和洋あり、綺麗な芝生にも美術品が点在。
邸外へ出たら日射しの向きが変わっており、玄関前の狛犬さんも撮影。
駅までの道には「目黒さんま祭り」の幟などが立っていた。8日(日)の開催らしい。
時間とともに暑さと湿度が厳しい。明日は台風上陸で交通機関の大混乱が予想されているので、早めに東京を後にする。
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