mixiユーザー(id:140098)

2019年09月11日12:13

172 view

「みんなのミュシャ」展

9月5日(木)、阿佐ヶ谷から渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムの「みんなのミュシャ」展へ。
フォト

Bunkamuraは意外と簡単に見つかった。特に並ぶこともなくチケットを買い、中へ。
館内も平日昼間だからか行列ということはない。
フォト

ミュシャは昔から好きで展覧会の機会が合う度に見ているが、やはりいい。
展示は初期のものからで、様々な要素を吸収して、独特のミュシャ様式が出来上がっていく様子が見える。少年時代の絵なども展示されていて、それもいい。思っていたよりずっと展示の点数が多く、いわゆる有名な絵が揃っていて嬉しい。『スラブ叙事詩』の習作的な絵もあり、やはりこの前の『スラブ叙事詩』の展示は無理しても行くべきだったか。
途中で妙に混雑していると思えばひとつの部屋を丸ごと撮影可能にしているのだった。自分もスマホを向けてみるが、大抵は人が入ってしまってよろしくない。展示はこんな感じで絵が並び、接近は出来ない。
フォト


今回の展示の目玉はミュシャだけでなく、ミュシャに影響を受けた側にも焦点を当てているところ。
ロックなどサブカルチャー隆盛の60年代、ミュシャの絵画は「ラブ&ピース」の主張と結びついて、コンサートのポスターやレコードジャケット、雑誌の表紙など、その影響が色濃い様々なグラフィック・アートが生まれた。
日本でも明治以降、様々な影響が見て取れる。洋の東西を問わず、その様は思わず笑ってしまうほど露骨でもあり、微笑ましいほど熱烈でもある。現在ほど世の中もうるさくなかったが、今なら丸パクのそしりは避けられないほど。
展覧会の副題に「ミュシャからマンガへ ― 線の魔術」とあるように、日本の、主に少女マンガやゲームイラストなども多く展示されていて、しかも各人のミュシャへのコメント付きが嬉しい。
山岸凉子、松苗あけみ、花郁悠紀子、天野善孝、出渕裕、etc.出品にOKが得られた作家だけなのだろうけれど、そして作品保護の為に複製展示も多いそうだが、それでも嬉しい。まさか、ここで水野英子『ファイヤー!』の原画が見られるとは思わなかった。開明墨汁の墨色が麗しい。出渕裕『ロードス島戦記』、天野善孝『ファイナルファンタジー』などのイラストも、目が離せないくらい魅力的だ。

グッズコーナーではついついポストカードを買い込んでしまう。思いがけず、上記の日本作家たちの作品もポストカードになっているから驚き。クリアファイルなどよくあるグッズばかりかミュシャとコラボしたペコちゃんクッキーなどもあって面白い。

帰りに外壁のショーケースにミュシャ展とコラボした商品が並んでいるのを見た。
フォト フォト
9 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2019年09月>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     

最近の日記

もっと見る