虐待されても子は親が好き

そうじゃない子もいるけどさ。
ほとんどの虐待されている子は、「自分が悪い」から罰を受けていると信じているよ。
ママやパパに悪気があるなんて絶対に考えない。
自分がもっといい子になったらもっともっとかわいがってもらえる、って信じているよ。
だから、明らかに虐待されてる証拠があっても子は親から離れるのをいやがる。
ぎゃんぎゃん泣いて暴れる。
子を危険から守るために保護しようとしてるのに、誘拐犯の悪人みたい。
親も、けっこうな割合で自分も虐待されて育っているので
子をかわいがるということがどういうことなのか全く理解できてなくて、
自分は子をかわいがっている、と信じていることがある。
だから子を手放したがらないし、機会があればすぐ取り戻そうとする。

だから、虐待親は、教育しないとダメだと思うのね。
いわゆる普通の家庭にホームステイでもさせて、
子をかわいがってまっとうに暮らしている家族とはどういうもんか、
数パターン見せないとダメだと思うのね。
刑務所で、本当にお金が稼げる仕事の仕方を習うのと同じで、
まっとうな家庭を学ぶ必要があると思うのね。
…たぶん今の日本にはそういうシステムがないでしょ。

だから虐待はなくならない。
虐待されて育った子が無事に生き延びると、
自分の子を虐待する親になる。
どこかで断ち切らないとダメだ。
その方法のひとつが、虐待親のもとに子を返さないこと、なんだけど、
日本じゃ「子は親（もっと言うと母親）が育てるもの」という思い込みが激しすぎて
子を預けるというしごくまっとうな虐待消滅作戦が成立しない。

■女児保護しなかった児相「親子の愛着感じた」　４歳死亡
(朝日新聞デジタル - 09月02日 21:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5772974