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2019年09月03日08:23

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映画「引っ越し大名」

おもしろい。
史実に基づいたアレンジ映画はぜんぶ面白い。
背景がしっかりしてて嘘っぽくないからなんだろうな。
おもしろいのは見ればわかるので、今回は映画見てて思ったこと。

まず題名。
大名(殿様)ももちろん出てくるけど、メインは家来たちでしょ?
星野源を中心とした「引っ越しプロジェクトチーム」が国替えをがんばる話。
殿様がチームにアイディアを出すわけでなし、大活躍するわけでなし。
原作の題名そのままなのかもしれないけど、副題というか
もっと内容に即した題名がほしかったところ。

そして髪形。
江戸時代に、ちゃんとした藩士が「さかやきをそらない髪形」はアリなの?
そもそもさかやきに毛が生えている髪形ってのは、
どこの藩士でもない浪人さんがお金がなく手間もかかるので、
さかやきを剃らないまま伸ばした結果、一種の無精でしょ。
おしゃれじゃないし、藩士があの髪形でいたら上役に注意されると思う。
家を管理している母上や奥方がほっとかないと思う。
「たそがれ清兵衛」でも、清兵衛は貧乏だから月代にうっすら毛が生えているが、
それでもぎりぎりなんとか「ここ剃ってます」とわかる髪形だった。
この映画の中心になる星野源と高橋一生のふたりがそろってさかやきがない。
国替えから15年たって15万石に戻り、百姓としておいてきた藩士を迎えに行くときは、
星野源はさかやきのある髪形になっているんだから、
最初からさかやきありでいいんじゃないの?
…高橋一生はずっとさかやきなし。いいのかそれで。

それから話のはしょり方、かな。
これは自分の好みの問題だとは思うけど、引越しってもちろん準備が一番大事で、
準備しちゃえばあとは流れに乗るだけ、とは思うけど
この時代、というか、「国替え」は少し違わないか?
たとえば途中、どこにどう泊まるのか?
殿様には殿様用に宿があるけど
(参勤交代のため街道筋には必ず本陣がある)
(本陣のないところでは地域の庄屋さまがエライ人を自分の家に泊める決まりがある)
いっしょに移動するハンパない数のご家来衆とそのご家族は?
女こどももいますから全員野宿ってわけにはいかないでしょ。
ネットであらかじめ予約しておくこともできないのに、どうしたんだろうか?
…など、移動時の問題点というか知りたいことがけっこうあって、
そこをぜーんぶはしょって、船に乗ったらもう到着してしまって、
なんか「あらー早かったのね」という感じでした。

準備段階の大変さ、荷物を捨て人を減らしの大変さと、
荷物は捨てればいいけど「きっと迎えに来る」と約束して百姓になってもらった
(百姓は土地の付属品なので国替えについていかない)j藩士たちを迎えにいくドラマ、を
描きたかったので引越し途中ははしょりました、ということだわかるのではあるが、
できたら続編で、「引っ越し途中」を見せてもらうか、
DVDの特典映像でつけてほしい、と思ったよ。

■俳優・濱田岳、星野源&高橋一生に猛然とクレーム!「どうかしてるぞ、そんなの!」(濱田)
(M-ON! MUSIC - 09月03日 07:10)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=252&from=diary&id=5773240
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