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2019年08月29日20:05

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ロケットマン@横浜ブルク13

ワタシの大好きなロック歌手エルトン・ジョンの半生を描いたミュージカル映画です
ボヘミアン・ラプソディのフレディ・マーキュリーに続いてでありますから、次はジョージ・マイケル
かとも思うのですが、ともかく今回はまずエルトン
ボヘミアン・ラプソディはオリジナルであるクイーンの音楽をそのまま使ったドキュメンタリー
でしたが、今回はミュージカル仕立てで、エルトンの音楽を挿入歌としてではなく、台詞が歌
になるように使ってある、なかなかうまいことストーリーと歌詞が一致しているものであります

もちろん、エルトンの生身の表現から生まれた歌たちですから、彼の生涯に当てはまって
当然かもしれませんけれど、作詞はバーニー・トーピンですからね、やはり二人は一体となって
いたのだなぁと感心しました

映画のタイトルはロケットマンですが、冒頭の女声合唱はGoodbye Yellow Brick Road これが
ラストにうまくつながる重要なテーマとなります

エルトン/バーニーのコンビは、もちろんロック色の強いCrocodile Rock やBennie and the
Jets もあるのですが、むしろもっとセンシティヴで傷つきやすい心情を歌ったものが聴き手
(つまりそれはワタシです)の心を打ちます

エルトン・ジョンはその奇矯な衣装と演奏スタイルで鬼面人を驚かせましたが、実はその本質
はもっとナイーヴなものであり、それはダイアナ妃の追悼曲として彼が演奏したCandle in the
Wind (原曲はマリリン・モンローを歌ったもの)のときに強く感じました
そのときの喪服に身を包んだエルトンの様子は、この人は良家の育ちなのだなぁと思わせた
のですが、本日の映画を見ると、実は親の愛に恵まれない不幸な環境にあったのだという
ことがわかりました

破天荒な生活の裏には、こんな鬱屈した実人生があったのだということ、それが彼の歌にある
人の心を揺さぶるものの正体だったのですね

ワタシは彼の歌そのものが好きだったので、バイオグラフィには興味がなく、今回初めて
知ったことが多かったのですが、もちろんゲイであったことは知っておりますが、それがすべて
ではない、問題は親の愛を感じずに育ったのだということ、ひたすらに悲しかったです

また、彼の芸名の由来はwikipedia記載の物とはちょっと異なり、「ジョン」はたまたま目にした
ビートルズのポスターのジョン・レノンに因むということ、今回の映画はエルトン自身が監修
しているので、多分こちらの方が本当でしょうね

生涯の友人バーニー・トーピンについてワタシは勘違いしておりましたが、彼の伴侶では
なかった、あくまでも共作者としての存在であったのですね(同性婚の相手は別にいます)
だけれどエルトンはほのかな思いも寄せていたのではないかということが暗示させられます
あまりにも有名なYour Song誕生のエピソードは感動的です

今回の映画のための書下ろしも含め、エルトンの諸作が次々歌われれますが、エルトン役の
タロン・エガートンはエルトンの歌い方を実にうまくコピーしていて秀逸です
エンドロールでエルトンの少年時代の画像が出てきますが、これが今回の子役にそっくりで
よくもまぁ見つけてきたものです

ワタシとしては、人物の掘り下げが必ずしも充分ではなかったボヘミアン・ラプソディよりは
上位にランク付けたいと思います

今回の映画に使われなかったエルトンの名曲はまだまだあります
Skyline Pidgeon、Breaking Heartsなど切なくなる歌の数々、弟が生まれるときの様子を歌った
佳曲Greatest Discoveryなど、本当に良いんですから
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