日本とフィンランドとの外交樹立100周年記念についての日記、第2弾はアイスホッケーの観戦レポートになります。
第1弾日記 フィンランド 外交樹立100周年記念(1) 2019年8月17日付け
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このたび両国の外交関係樹立100年の節目を迎えるに当たり、アジアリーグに所属する栃木日光アイスバックスとフィンランドのトップリーグSM-LIAGUに所属するユクリットとの練習試合が実現しました。
ゲームの方は、8月17日(土)に栃木県日光市の霧降アリーナで、翌18日(日)には、東京都西東京市のダイドードリンコアイスアリーナで開かれます。
見本となる写真
写真左 ゲーム直前のセレモニー
写真真ん中 ユクリットの選手
写真右 ゲーム終了後の記念撮影
2試合目の会場となるダイドードリンコアイスアリーナは、アクセスが非常に良く、西武新宿線の東伏見駅南口の目の前に位置しています。丁度10年前にあたる2008−2009シーズンまで、名門西武プリンスラビッツが本拠地として利用していました。アイスホッケーチームの方は、親会社西武グループの経営悪化に伴い、廃部となってしまいました。
現在は年に数回の頻度で、日本、韓国、ロシアのサハリン州のクラブが参加するアジアリーグの試合が行われています。その他フィギュアスケートのアイスショーやアイスホッケーの関東学生リーグの試合が定期的に開催されています。収容人数は立見の1000席を含めると、3500人です。
一方で女子のアイスホッケーに関すると、社会人チームのSEIBUプリンセスラビッツの選手達が、練習で使用しています。
私は、2018年1月末に、ピョンチャン(韓国)オリンピックを控えた女子日本代表チームの試合を2試合、現地ダイドードリンコアイスアリーナで観戦しました。
過去の日記 2018年1月27日付け アイスホッケー撮影 女子 日本 対 ドイツ 東伏見ダイドードリンコ アイスアリーナ
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2018年2月1日付け アイスホッケー 日本代表壮行試合 最終第4戦 対チェコ
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写真は、外交樹立100周年記念切手
リンク ゆうびん.jo
https://yu-bin.jp/kitte/0131/
さて話を戻します。日光アイスバックス 対 ユクリットの2連戦は、アイスマッチフェスと題し、よしもとに所属する人気お笑い芸人がリンク上に招かれました。ゲーム開始直前と3つのピリオドの休憩時間を利用して、トークショーを行います。
私は、今回のアイスマッチフェスの第2戦を観戦いたしました。
ゲームの詳しい模様は、下記の日光アイスバックスのホームページに詳しく書かれています。
https://www.icebucks.jp/games/12785
試合はYoutubeで生配信され、現在もなおご覧になることができます。
https://www.youtube.com/watch?v=-vONiQzkPpg
日本国内でアイスホッケーは今ひとつ浸透していません。代表チームに関すると、女子の方は、成果をあげています。オリンピックでは、初めて正式種目として採用された自国の98年長野大会を含め、2年連続3度出場しています。
一方男子代表は、低迷が続いています。オリンピックには自国開催の1972年札幌大会と1998年長野大会を含め、過去8回出場しているものの、1980年レークプラシット大会以来、予選突破を果たしていません。自国開催のため予選免除された1998年長野大会は、14チーム中13位の成績でした。
一方フィンランドは、アイスホッケーが国民的スポーツと化しています。男子代表チームは、オリンピックで過去二つの銀メダルと、四つの銅メダルを獲得しています。今年2019年の世界選手権では、男子代表が決勝戦でカナダ代表を破って金メダル、一方女子代表は決勝戦でアメリカに惜しくも破れ、銀メダルでした。
写真は、2019年スロバキアで行われた世界選手権で金メダルを獲得したフィンランドチーム ロイター通信が撮影 2019年5月24日現地スロバキアにて
掲載 日本経済新聞より
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46251020Y9A610C1000000/
男子チームは、完全プロ化しています。国の人口は550万人ながら、競技者は7万8000人です。
参考リンク ブログ かわいい子には旅をさせろ
http://kidstravel.site/canada/icehockey
トップリーグのSM-Liigaは、2018−2019シーズンの段階で、15チームが所属しています。
なお唯一国内のトップチームであるヨケリト・ヘルシンキは、2013−2014シーズンを持って、リーグを脱退し、別のリーグに加わっています。2014−2015シーズンからロシアを中心にベラルーシ、ラトビア、カザフスタンなど東欧のクラブが参加する通称KHL(Kontinental Hockey League)に籍を移しました。
チームのツィッターからロゴを掲載します。
https://twitter.com/Jokerit_EN
KHLは、世界で2番目にレベルの高いリーグといわれています。世界最高峰のリーグは、アメリカの24チームとカナダの7チームを含む合計31チームが頂点を争う通称NHL(national hockey league)です。
北米プロアイスホッケーNHLは、アメリカ国内で、NFL(アメフト)MLB(野球)NBA(バスケットボール)と共にプロ4大スポーツにあげられます。
フィンランド人では、現在30名近くの選手がNHLのクラブチームに在籍しています。
国内のジュニアチームに所属する選手は、まずプロリーグのSM-Liiguの入団を目指します。リーグ戦で良い成績を残すと、一つレベルが高いKHLに所属するヨケリト・ヘルシンキから声がかかります。ヨケリト・ヘルシンキが参加するKHLで活躍すると、さらに上の北米プロアイスホッケーNHLのクラブからスカウトされる可能性が高まるのです。
日本のプロ野球選手が、米大リーグへステップアップする例と似ています。
日本の野球とは異なり、アイスホッケーの場合ジュニア時代に頭角を現すと、10代でNHLのドラフトにかかる場合も大いにあります。
今回来日したフィンランド国内のSM-liigaに所属するユクリットは、本国出身のみの選手で編成されています。一方日光アイスバックスの方にも2人のフィンランド国籍の選手が所属しているのです。
アイスマッチフェスの公式ポスター
日光アイスバックスは、フィンランドに縁があり、過去にも複数人の同国出身の選手やコーチ、スタッフが在籍していました。
ユクリットが本拠地を置くのは、人口4万8000人(2013年時点)のミッケルという小さな街です。チームは1970年に設立し、2016年にトップリーグのSM-Liigaに加わりました。2018-2019シーズンの成績は、15チーム中14位です。
9月から始る2019-2020シーズンに向けて、最終調整に入っています。
8月17日(土)日光市霧降アリーナで行われたアイスマッチフェス第1戦は、ユクリットが4対3で日光アイスバックスに勝利しました。
両チーム、100km以上バス移動して、東京都西東京市にて第2戦を行います。
写真を一挙に公開します。
午後2時のゲーム開始前のウォーミングアップです。
ユクリットの選手を中心に撮影しました。
ゲーム開始直前のセレモニーです。日本の安陪総理大臣に扮した芸人がリンクに登場しました。
1stピリオドに撮影した写真です。
次の2ndピリオドは、日光アイスバックスのゴール裏から撮影しました。パックを持ち運ぶユクリットの選手が、撮影者の私に迫ってくるような感覚を抱きます。
2ndピリオドの終盤、撮影位置を1stピリオドと同じ場所に変えました。
日光アイスバックスのゴール前の攻防です。
結果的にゴールは産まれませんでした。
日光アイスバックスの選手です。
1stピリオド20分、2ndピリオド20分、合計40分の間、両チーム得点を入れることが出来ませんでした。最終3rdピリオドにゲームが一気に動きます。
3rdピリオド10分の日光アイスバックスのゴールシーンです。
日光アイスバックスは先取点を決めて、流れを引き寄せたかに見えました。その後ミスも重なり、立て続けに失点してしまいました。
アイスフェス第2戦は、ユクリットが、2対1で日光アイスバックスに逆転勝利を飾りました。4対3で勝利した第1戦に続く、2連勝です。
下の写真は、日光アイスバックスの先発ゴールを守った37歳の福藤豊選手です。
2ndピリオドの途中に、無失点の状態ながら、他のゴーリーと交代しました。彼自身は、日本人で唯一北米プロアイスホッケーNHLでプレーした実績を持ちます。2007年1月13日に、ロサンゼルス・キングスの一員として、3rdピリオドからリンクに立ちました。2010−2011シーズンから日光アイスバックスでプレーしています。
試合後の記念撮影
ゲームの方は、練習試合にも関わらず、ボード際で両チーム激しくチェックをかけていました。さすがに公式戦のように緊張感はなく、1stピリオドと2ndピリオドはスコアボードに動きがありませんでした、。3rdピリオドになると、両チーム共スイッチが入り、展開がめまぐるしく変わったのです。結果的にユクリットが、2対1で日光アイスバックスに勝利しました。20分×3ピリオド、計60分の展開を見ると、ユクリットの方がゲームを優勢に進めていました。2週間後にアジアリーグの開幕を控える日光アイスバックスの選手達は、海外のチームとの対戦を通して、学んだことが数多くあったでしょう。体格を比較すると、ユクリットの選手が、日光アイスバックスの選手より、一回り大きいように見えます。
個人的には、しばらく一眼レフを触っていなかったことにより、撮影の難しさを感じました。
2回に渡ったフィンランド 外交樹立100周年記念日記は、今回を持って一端終了させていただきます。
また機会があれば、書きたいと思っていますので、よろしくお願いします。
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