大阪市中央区、堺筋本町といえば
大阪のビジネス街のど真ん中である。
ここの中央大通の高架下、船場センタービル3号館に
「天牛堺書店」という古書、新刊本の書店があった。
堺筋本町に行った時は、必ずというほどよく行ったが
昼休み時などは立ち読み客が多数いて、
多くのファンに愛された店であった。
それが、今年の1月、とつぜん閉店した。
破産による閉店であった。
この店がないと、堺筋本町に来ても何の楽しみもない。
ただのビジネス街＆問屋街。行きたい店などあるわけもない。
それから半年ほど経って、久し振りにセンタービルに
来てみると、同じところに古書店が出来ているのだ。
店名を見ると、「槇尾古書店」とある。
入ってみると、音楽の本とCDのコーナーがある。
どちらもクラシックが多い。
安いCDを数枚買った。
○園田高弘 バッハ集
（シャコンヌ、イタリア協奏曲ほか Evica 300円）
○ブラームス Sym.1 フルトヴェングラーVPO1947
(Grand Slam 500円)
○くるみ割り人形、バーデン娘他 クナッパーツブッシュBPO
（ライヴ盤 Archpel 500円）
○バッハ、ブランデンブルク3番、管弦楽組曲3番ほか
（クナッパーツブッシュVPO Archpel 500円）
○ショスタコーヴィチ交響曲全集 バルシャイ/ケルン
（Brilliant 11枚組 1000円！！）
安いので、いろいろ買ってしまう。
けっこうマニアックなのも面白い。
珍しいのは園田のバッハ。
Evicaは園田のプライベートレーベル。
ベートーヴェンなどいろいろあったが
中古でもほとんど見ることはない。
使用ピアノがヤマハCF-�靴覆里盪�代を感じる。
（いまだったら、無名の若手でもスタインウェイや
ベーゼンドルファーを使うのが普通だろう）
良くも悪くも、音色に乏しく無愛想なバッハ。
それも時代か。
CDは欲しいものは買ってしまったので
次はクラシック音楽の本でも買おうと思う。
堺筋本町に新たな（というより、唯一の）
楽しみができた。
やはり街には書店やCD店が必要なのだ。
書店やCD店が潰れる新自由主義なんて
やめてしまえと言いたい。
ログインしてコメントを確認・投稿する