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2019年07月23日21:25

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トランプを再選させるのはアメリカを人種問題の泥沼に逆戻りさせることになる

先ほど入ったワシントン・ポスト紙のニュース・レターが来年の大統領選についてユージン・ロビンソン氏の論評を伝えています。要約してご紹介します。
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もし、トランプ大統領も共和党員も来年の大統領選をあからさまな白人至上主義の是非を問う国民投票にしたいなら、どうぞご自由にやってください。David Dukeやその他の誇り高き人種差別主義者に同調する人はトランプに投票するでしょう。反対に彼らに異議を唱える人たちは民主党候補に投票します。明々白々です。
今のところこの状況が変わる気配はありません。「アメリカを再び偉大な国に」というスローガンは今や「アメリカを再び白人の国に」という不吉なシュプレヒコールに変貌してしまいました。そんなことはないと言うのは馬鹿げています。

まともな考えの人間はそんな馬鹿げた争いをしようとはしないでしょう。
アメリカのような人種のルツボと言われる国では、長く厳しい人種問題の歴史を抱えてきました。我々はその醜い歴史を、独立宣言と合衆国憲法という多民族共存の理想の殿堂の下に隠そうと努力してきたのです。
我われは個人的な偏見を市民としての責任感の下に抑え込んできたのです。

ところが、トランプは理屈の判る人間ではありません。彼がアメリカ人の良い面を代表する人間でないことは明らかです。彼はクサビを打ち込むという極めて政治的に有効な手段を駆使する扇動政治家でなのです。彼は白人と非白人のアメリカ人の間に亀裂を起こそうと躍起になっていて、潜在的な支持者の票を引き寄せようとしているのです。

わたしはトランプが人種間対立をけしかける戦術が失敗することを願い、多分失敗すると期待しています。勿論願望や期待だけでは役に立ちません。彼の恥ずべき人種分離作戦を辞めさせるため、人種差別主義者として彼を容赦なく打ちのめせねばなりません。トランプの発言やツイートを見ると、自分の政権の無能と腐敗から目をそらさせて、国民を人種問題に巻き込もうとやっきになっているのは明らかです。彼は政敵たちが彼に正面から立ち向かうガッツがないと見くびっているようです。そうでないことを見せつけてやる必要があります。

トランプは自分の引き立て役として、4人の民主党の新人議員を選びだしました。4人とも有色人種の女性です。彼らに向かって「自分たちの国へ帰れ」と叫んだのです。ところが、ミネソタ選出のIlhan Omarを除いてあとの三人はアメリカ生まれで市民権を持つ女性議員でした。
先週ノース・カロライナの集会でトランプはソマリアから難民として逃れて来たOmar議員を激しく攻撃しましたところ、「彼女を送り返せ」という激しいがシュプレヒコールが巻き上がり、その間トランプは怒号が盛り上がり、収まるまで演説を中断していたのです。ホワイトハウスのスタッフはショックを受けたと伝えられていますが、抗議のため辞任する者はいませんでした。
共和党議員たちも仰天したそうですが、誰も大統領を直接非難する者はいなかったようです。

日曜日にトランプは「あの四人の国会議員はこの国を愛しているとは思わない。アメリカに謝罪すべきだ。」とツイートし、月曜日には4人を「トラブルメーカーの酷い人種差別者たちだ」と非難したのです。
これは明らかに白人至上主義者へのアピールで、彼に対抗して声をあげる神経を持つマイノリティを「真の人種差別主義者」であり、白人を悩ます問題の元凶として非難されるべきだと非難しています。

民主党員や独立派や、人種問題をクサビとして使うトランプのやり方に嫌気のさした共和党員までがまともな選挙にならないと危惧しています。
多分保身の為にトランプの肩をもつ共和党の候補者も悩んでいる筈です。彼らは、人種に関係なく全てのアメリカ人は民主主義政治に参加する権利があると信じているのだろうか?トランプの政策に反対する人間は本当に国を去るべきなのか?白人は本当にマイノリティの人種差別主義者に、いかなる形でも脅かされていると思っているのだろうか?

もしあなたがトランプの減税やイスラエルへの支持を理由にトランプに投票しようと思っているとしたら、結局はトランプの人種差別に一票を投じることになると覚悟して下さい。

今度の大統領選はこの国の精神の為に戦う選挙です。一人一人が立ち上がる時です。


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