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2019年07月10日23:33

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Diner ダイナー

平山夢明の同名小説を、主演 藤原竜也、監督 蜷川実花で実写映画化した作品。

原作小説は最初の3ページくらいまで読んで、あまりのエグさに負けて撤退…。

コミック版は、映画の原作になった?、5巻まで読了。

それらを踏まえてレビューを書きますので、ご了承ください。



原作をジャンル分けすると、「toture porno トーチャー・ポルノ、拷問ポルノ」。

ホラー映画によくある、人間を痛めつけるシーンを刺激的に描いて観客を怖がらせる事を主眼にした、見る人を選ぶ作品。

原作小説が「映像化不可能」と言われていたのは、作中の「残虐描写」を実写化すると、グロテスクかつ倫理的に不愉快極まりないシーン続出で、コアなホラー映画ファンもしくは変態以外は誰も見たがらない事が容易に想像できます。

先程、mixiで映画化された作品のレビューを検索して見てきましたが、多くの方が「中身が無い」と酷評していました。

そのご意見はごもっとも。

映画化作品では、残虐描写が最低限に抑えられていて、原作の拷問ポルノを期待している人は肩透かしを食らうでしょうね。

作品のテーマが「拷問ポルノ」から、主人公カナコの精神的な変化に変更されていたのが良かった。

ただ、その描き方が弱くて、観客に伝わりづらいところが難かと…。



元殺し屋のダイナーの天才的シェフ、ボンベロ(藤原竜也)がとにかくカッコいい!

舞台演劇のような大仰な台詞や演技が、見ていて違和感なくハマっています。

原作では男性だったキャラクターを、男装の麗人へ変更した無礼図(ブレイズ)を演じた真矢みき。

脇を固めていた真琴つばさの出演もあって、宝塚歌劇団を見ているようでした。

蜷川実花作品では常連の土屋アンナ。

あのやさぐれた態度は、いつ見ても面白いw

そして、玉木ティナ。

自分に価値が無いと自暴自棄になっていたカナコが、やがて自分が生きる目的を見つけて、必死になってもがく姿を好演!

ボンベロに銃を突きつけられて、感情的に心の内を独白するシーンには目を見張るものがありました。



蜷川実花監督の、原色をぶちまけたような華やかな独特の映像表現が、とても綺麗。

藤原竜也、窪田正孝、他にも現在活躍中の俳優が好演しています。

脚本が弱いと思いましたが、土曜日の夜に見るのに適した、楽しいポップコーン・ムービー。

面白かったw

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