高校生になって反抗期になった娘(芳根京子)。
ろくに口もきかなくなった娘に苛立つシングルマザーの母(篠原涼子)は、彼女の毎日のお弁当を「キャラ弁」にして嫌がらせをしようと思い立つ。
そんな母娘の、3年間に渡る笑えて泣ける死闘を描いたコメディ作品…。
正直なところ、あまり期待はしていませんでした。
作品冒頭の5分間を見ていて、「過去に話題になったブログの映画化」、舞台となった「八丈島の観光PR」、「とりあえず有名な女優を主演にして話題を呼ぼうとする低予算映画」…、そんな事が頭をよぎった。
…が、これが悪くないw
毎日「お昼に食べるお弁当」を通して描かれる、それを作る母親と娘の日常の風景が、見ていてとても楽しい!
高校卒業後の進路について悩む娘と心配する母親が、時に激しくぶつかり合い、時にお互いを思いやるところは、とてもリアルで共感できる。
サイドストーリーとして描かれる、母親のブログから繋がりを持ったシングルファザーのエピソードも、子育てをしている、もしくはしていた人も目が離せないでしょうね。
自分が良かれと思ってしていた事が、逆に相手を傷つけていた…。
そんな、お互いを思いやるあまりに起きる、すれ違いの描写が、押し付けがましくなく自然でいい。
娘が片思いする彼氏へ告白しようとするシーンが、見ていてとても切ない…。
こういうシチュエーションに弱いので、思わず涙腺が…(T_T)
苦言を。
見ていて一句、思いついた。
腹が減る ああ腹が減る 腹が減減る 腹が減る減る おにぎり食べたい
作品上映終了が、ちょうど昼ご飯のタイミングだったので、腹が減って難儀しました。
予告編に「注意 この作品には、美味しそうなご飯がたくさん出てきます。」という警告を入れて欲しかった。
7月からは、観客をたくさん呼べる大作映画作品が続々と公開されます。
「どれを見よう?」と迷うと思いますが、小粒ながら「家族」をテーマにした心温まるこの作品を、「見たい作品」のリストに加えてもいいと思います。
面白かったw
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