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2019年06月14日02:11

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最近の読書・羽田圭介、伊坂幸太郎

写真は順に
*羽田圭介「コンテクスト・オブ・ザ・デッド」(講談社文庫)表紙
*伊坂幸太郎「サブマリン」(講談社文庫)表紙

コンテクスト・オブ・ザ・デッド
羽田圭介、尖ってるなぁ。
好きな作家だ。
「コンテクスト」は「文脈」の意。
ゾンビの文脈って何?
ある日、渋谷のスクランブル交差点に現れた一体のゾンビ。
ゾンビ発祥の原因を主に作家の作品と結びつけて、人間の思考の画一化を危ぶむ小説である。
詳しい読書日記はこちらから↓
https://bambi-yuuki.at.webry.info/201906/article_2.html

サブマリンは先日読んだ「チルドレン」の続編。
チルドレン」は短編集だったが、こっちは長編。
家裁調査官・陣内が主軸だが、語り部は職場の後輩・武藤。
少年犯罪の罪と罰、繊細なメンタルを扱う物語には正直「これだ!」という解決方法を見つけ出すのは難しいものだと改めて考えさせられる。
例によって陣内の無神経とも取れる発言に慄くが、その言動の裏をきっちり埋めている陣内の行動力が魅力だ…人使いが荒いけど(笑)
青少年たちは、与えられる罰よりも家裁調査官たちが犯罪に至った経緯と精神状態を懸命に調査する姿勢に、何かを感じ取ったはずだ。
けれど職場の上司にこんな人が居たら、憎めないけどやっぱり翻弄されて迷惑するんだろうなぁ(笑)
趣味でバンド活動をする陣内の好きな音楽やミュージシャンの逸話が効果的に挟まってくる、痛快・家裁調査官物語だ。
映像では大森南朋さんが陣内を演じておられるが、私がキャスティングするなら浪岡一喜さんかなぁ。
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