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2019年06月03日16:26

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総会、惣ヶ池湿地

「総会」というと、どうも苦手意識があって、これまで参加をためらっていたのだが、NACS-J自然観察指導員大阪連絡会にはお世話になっているのと、総会後の観察会が、惣ヶ池湿地や信太山丘陵里山自然公園予定地と言う、未知の領域だったので参加した。
 既知、旧知のメンバー、中には東京から来られた旧知の方もおられて和気藹々の雰囲気。「信太の森ふるさと館」での総会では、行事報告、会計報告と、代表、事務局の交代の挨拶。これまで、ありがとうございました。
 総会のあとは、和泉國三之宮 聖神社→鶴山台惣ヶ池公園→惣ヶ池湿地→信太山丘陵里山自然公園予定地→葛の葉稲荷神社のコースを、「信太の森FANクラブ」の調査員をされている谷口さんの案内で廻らせてもらった。
「和泉国の自然観クラブ」のホームページの案内には、
<惣ヶ池湿地は、信太山丘陵内にある大阪府下最大の湿地です。
戦後、信太山丘陵は陸上自衛隊の演習場として使われてきたため、土地開発の波を逃れ、多種多様の動植物の生息と里山的な環境が維持されてきました。しかし時代の変化に伴い、人の手が加わることなく、長年放置されて続けたために、信太山丘陵は藪化が進み、多くの動植物が絶滅の危機に直面しだすようになりました。
こうしたことから、1998年(平成10年)、泉北水道企業団が所有する放棄水田を、環境省(当時は環境庁)、大阪府、和泉市、財団法人 大阪みどりのトラスト協会、当時の所有者であった泉北水道企業団の協議によって、惣ケ池湿地として、財団法人 大阪みどりのトラスト協会が保全・管理していくことになりました>とある。
大阪府下にこんなすごい湿地保全がされていることを、恥ずかしながらこれまで全く知らなかった。案内されて見るもの感じるものすべてすごい!と思った。コモウセンゴケ、イシモチソウは今回の観察会で初めて目にするもの。また谷口さんの話では、カスミサンショウウオも生息しているとのこと。ところが近年、マニアや業者による盗採集が見られるようになり、近隣の神社などにも「昆虫トラップ禁止」の表示がいくつかあった。
また、表示看板があるにもかかわらず、野良猫に餌をやる人もいるらしく、実際、出会った野良猫は人慣れしている風だった。カスミサンショウウオやアカガエルなども捕食されているそうだ。
 シンジュサンと言う大型のガの美しさ。昔はよく学校の教室にも飛んできたものだが、もう長いことみていない種類。皆でわいわい盛り上がった。毛虫もいくつかあった。そのうちの一つに一目見てカレハガ系だと解るのがいた。カレハガ系には毒を持つ物が多い。むしろドクガ科よりも多いくらいだ。谷口さん曰く「外来のムラクモカレハ」だそうで、自衛隊の演習地だった頃に、物資に付いて入ってきたのだろう、とのこと。やはり想定通りの毒毛虫だそうだ。
大阪府下にもこれほどの素晴らしい湿地環境がある、と言うこと。これからもこの環境が守られることを切に願う。
今回の企画をしてくださった、大阪連絡会の事務局の方々、案内してくださった谷口さんに、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうごいざいました。
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