一瞬の笑み

これは飛行艇に乗ったナウシカになり切ってるところ。



夕方早く、プリンちゃんは帰って行ったが、
急ぎの用事ができて連絡をとった。

が、買い物をしてるのか、
なかなかつながらない。

お風呂に入りながら呼び続けたらようやくつながって、
急ぎの用に話はついた。

テレビ電話だったので
さっき別れたばっかりのプリンちゃんも登場。

思わず、
「お風呂だよ〜」と、
いつもふたりで遊んでいるおもちゃを見せたら、
プリンちゃんの顔が曇ってる。

とっても悲しそうな表情だ。

「おじーちゃんとお風呂入りたかったのよね」
とチッペ。

そっか、それで寂しそうなのか。
ありがと。

と思った瞬間、
プリンちゃんがニコッと笑顔を見せた。

でも、すぐに寂しそうな顔に逆戻り。

そこへ訪問客があったらしく、
電話を切らなければならなかったけど、
幼心に笑わなきゃと思ったの？

あの寂しそうな顔と一瞬の笑顔が心に迫った。