大沢在昌の『走らなあかん、夜明けまで』を読んだ。
東京から出張でやってきた東京人が、
ディープな大阪でひと晩奮闘する話である。
以前に関東人・海堂尊の大阪弁がひどかったという話を書いたけど、
大沢の大阪弁会話文はなかなかのものだった。
けどね、ちょっとやっぱりひっかかるんよ。
「わいは生まれも育ちも大阪やけど、日本人やない。韓国人や。
奇妙なもんやで。生まれたのも育ったのもその国やけど、
その国の人間やないっていうんは。
だからこう思っとる。大阪者(もん)や、て。
日本人とか韓国人とか関係あらへん。大阪者や」
いいこと書いてるけど微妙な言い回しがね。
で、調べてみたら、
関東者じゃなかったけど、
名古屋出身やて。
やっぱりなと納得。
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