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2019年04月20日00:14

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2本の秀作公演と紙焼き写真のデータ化

写真は順に
*「血と肉」チラシ
*ぼっくすおふぃすプロデュースvol.26「雪の果(はて)」チラシ
*「火の子の宇宙」写真展の紙焼きをデータ化したDVDとコピー10枚

血と骨」は中野ザ・ポケットで観劇。
Asako Kanoさんにお誘い頂かなかったら見逃すところだった!
梁石日さんの小説を脚本・江原吉博、演出・小笠原響で。
在日朝鮮人家族の壮絶な物語は、原作者・梁石日氏の父・俊平の生き様への激しい否定の物語である。
時代は第二次世界大戦後から朝鮮戦争後あたり、舞台は私の故郷・大阪、ど下町「鶴橋」。
私が幼少時に見慣れた錆びたトタンが配された舞台が重苦しい。
圧倒的な暴力で家族を苦しめ抜く男・俊平を金子由之さん(劇団昴)が怪演。
酒乱だが極貧から金貸しに成り上がる男の生命力に畏怖。
七味まゆ味さんが演じる定子の行動と、息子・成漢(筑波竜一)の父との決別の言葉に心が同調するも、この男にはまだ足りないと思ってしまった。
良き芝居を観たあとの飲み会は盛り上がる。
終演後は偶然出会った役者仲間の大久保洋太郎くん、つかさまりさんと、こぞって飲み会会場へ。
お誘いいただいたAsakoさんとも、ゆっくりお話できて実に楽しかった。

雪の果はシアタ−711で。
東京裁判で首席検事キーナンに「代表的な平和主義者」と言わしめた第32代内閣総理大臣・岡田啓介。
その彼を襲った暗殺未遂事件、世に言う二・二六事件の二日間を扱った物語。
女中部屋に総理を匿った命の恩人である女中二人(石田迪子・松岡洋子)が主軸。
作・演出の神品正子さんらしい部分と、いつになくコミカルなセリフと演出、両面で楽しませてもらった。
奇をてらわず、外連味を最小限にとどめるスタイルの神品作品だが、テーマがいつもの日常風景と違って動乱の日本。
これには意表を突かれた。
登場人物たちのセリフは神品さんのフィクションだが、女中とクーデター側の一等兵(音野暁)の会話、事件終結後に投獄下の一等兵に面会に行った秘書官・迫水(佐々木一樹)のセリフと演技が特に印象深い。
このクーデターの二日間、岡田総理は隠れるほか何もできず、憂慮し深刻な面持ちでただただ押入れに引きこもるシーンが毎回何とも言えず可笑しかった。
地味に地味に人間の心理を突く神品さんの作品、年々私は好きになって来ている。

火の子の宇宙の写真データ化は業者に頼んで無事に完了。
次の日曜のミーティングで使うため。
しかし、ここからの作業はかなり煩雑になりそうな気配。
ゆかりの深かったゲスト別にフォルダーを作らなければならない。
1枚の写真に複数のゲストが写っているのがほとんどだからね…。
1回目でどこまで進むやら…
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