mixiユーザー(id:14480841)

2019年04月08日15:41

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ミステリー中古本の市場の雑感

最近のミステリー本の値段を久しぶりに見てみた。新本の売れ行きは落ちているが、米国では独立系の書店は10年で800店ほど増えているのだそうだ。
だからか、古本市場の値段を見て驚いた。
ミッキー・スピレインのI,The Jury (30版目)ペーパーバックが300ドルを超え、40周年アニバーサリー版さえ全作100ドルを超えている。40周年版は洋販に全冊買うからといったら、当時1冊500円に値切れた。でもそのため、One Lonely Nightの古いのを捨ててしまったのは今更ながら残念だ。マイクハマーの最終作Black Alley(サインなし)でも100ドルだ。HCは3000ドルはするから買えないな。
やはり世界的な人気作家になると、ペーパーでも時間たてば高くなる。

ジェームス・グラディのThe Shadow of The Condorが250ドル、Three Days of Condor が200ドルになってる。サインもなく、ペーパーバックなのに!過去に映画され、いまTVシリーズ(映画化)されているからかも。

マイクル・コナリーはBlack Echoサイン入りは2000ドル(15年前は100ドルくらい)。10年前の作品ならサイン入りHC(Hard Cover)なら200〜300ドルはする。やはり、マイクル・コナリーは小説、映画共に人気があるから高い。
リー・チャイルドも100ドル以下はないだろう。チャイルドはこれから高くなるだろう。

デニス・レヘーンはMystic Riverサイン入りが325ドル、そのほかの小説も最低150ドルはするのだ。

エド・マクベインも最近は高くなっている。ジョン・サンドフォード、ジェフリー・ディーヴァー、ロバート・クレイス、グレッグ・アイルズもすべて100ドル以上になってきた。
イアン・ランキンは高い、フレドリック・フォーサイスも高い。

世界的に人気がでれば高い。ステーブン・キングはサイン本が少ないから途方もなく高くなる。ディーン・クーンツやジョン・グリシャムもサインが無くても古い小説の初版本の美本は高い。サインがあればとても高額になる。キングは」限定本すら手に入らない。グリシャムは限定本はアマゾンJpでなら手に入る。


C・J・ボックス、T・ジェファーソン、マシュー・カークなんかも台頭してきてるから、新本のサイン本は定価で買えるから買うべきだろう。見る眼があれば、確実に値上がりする。
勿論サイン入りでないと値打ちは下がる。

しかし人気もあってもサイン本がやたら出てたり、中身が軽いと値段が上がらない。

ロバート・B・パーカー、ジャネット・イバノヴィッチ、ジェームス・パタースン、ジェームス・リーバークなどのベストセラー作家は高くない。パターソンはクリントン元大統領との共著の新本は高いけど。

ミステリアス・プロファイルの「ボッシュ/ハラー」($75)が270ドルで出ていたが、ついに売れたようだ。(日本では私と翻訳者の古沢さんだけが持ってる、つまり日本には2冊ある)
プロファイル#8「ジョン・リーバス」が100ドルで売られていた。版元のペンズラーの本屋で。10年以上前に50ドルで買ったのだ。たった30頁足らずのHCでイアン・ランキンのサイン本だった。
21人の作家の有名探偵、刑事のシリーズものLINE UPとして後に発行され、編者のペンズラー以下全員のサインがある限定版は売りに出てこないようだ。

そのほか、革表紙、スリップケース入りの限定本はめったに登場しないようだ。

リチャード・スタークはそんなに高くない。ローレンス・ブロックは古いものは高い、流石である。

アービング・ウオーレスのThe Seventh Secretを捨てようかと思ったら、とんでもなく高くなっていた。この前はRed Sparrowをゴミとして出したら、200ドルで売られていた。
なにをしてるんだか?
まあ、自分に見る眼があるか、売れる作家を見抜いて本を買えるか否かが楽しみなんだから。

まあ、雑感を書いてみた。
そう、ニック・ペトリのTear it Down は面白かった!この人の本は買いだろう。

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