■ダウンチューブ変速レバーのバイクを作ろうかな
タイムのエッジはバイクを車に壊されてしまったサトイモさんに貸し出すことになって、ダウンチューブに変速レバーが付いていたのを分解して、カンパニョーロのエルゴパワーシフターに載せ換えました。スプロケットは11Tから32Tに組み替えてインデックス変速できるようにしています。
手元シフトの安全性を認識するために、わざと作って置いたダウンチューブ変速レバーのバイクです。1990年にシマノからSTIレバーが発表されて以来、急速に手元シフトレバーは普及しました。変速の時にステアリングから手を離す危うさは体験してみないとわかりません。
さらにダウンチューブの変速レバーを体験しないと、手元シフトレバーのフリクションの多さや、変速レバーを操作する手の動きの大きさに気がつきました。手元シフトレバーの方が明らかにルーズなレスポンスと感じました。
ダウンチューブの変速レバーは小さな動きでリニアに変速します。フリクションも小さくスムーズに一気に変速します。イメージでは全く逆でした。手元シフトの方がインデックス変速もスムーズだと思っていました。
手元シフトレバーの方が、アウターストッパーの数が増えるし、アウターカップやアウターケーブルのはめ合い部分の伸び縮みも出やすいのでしょう。インナーケーブルが伸びるというイメージがありますが、1mmから1、1mmのケーブルは、初期伸びも、使用中の伸びも出ません。
組み付け時にインナーケーブルを引っ張るのは、アウターストッパー、アウターカップ、アウターのはめ合い部分のなじみを出し、インナーケーブルの抜けがないか確認するのが目的です。差し込む箇所が多い分だけ、インデックス変速の位置決め機構のズレが発生しやすいようです。
インデックスのズレを発生しにくく、シフトケーブルのフリクションを減らすには、まずはアウターケーブルの切り口を、ハンドルに添わせて曲がった状態で、切り口がまっすぐになるように切ると、アウターカップに均等に切り口が当たります。
アウターカップはライナーチューブ付きの専用にします。アウターストッパーのインナーケーブルが通る穴にはライナーチューブが通り、インナーケーブルが直接触れないようにします。アウターケーブルのライナーチューブには、専用のグリスか、ライナーチューブを攻撃しないシリコンオイルを塗って組み上げます。
ダウンチューブのレバーのバイクは、1台は組んでおきたいので、いよいよスチールフレームのキヨミヤザワでも再塗装に出して、カンパニョーロのヌーボレコードでも組み付けてみようかな。
ホイールはカンパニョーロのフリー側がラージフランジ、反対側がスモールフランジのハイローフランジハブの32穴で、コリマの35mmハイトのカーボンリムを、サピムのCXレイの長さを選んで手組みして、フリーはカンパニョーロの7段のアルミかな。
そういうマニュアルシフトの車みたいな不便なロードバイクを一台持っていたいと思っています。クランクを踏み込む足の力を緩めて変速を助けたり、ライダーの感覚が変速に響く感じは、今の電動メカやメカニカルのシステムでは味わえないですから。
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